夫と近くのスーパーに行き、大量に食材や日用品を購入。
広告の品が魅力的で、いつもと違うスーパーに出向いた。
店内は狭かったが、広告の品目当ての客が多い。
だらだら長く印刷されたレシートの合計金額は、1万円を超えた。
買い物をすれば、駐車料金が30分無料という、非常にタイトなサービスがある。1万円も買ったのだからせめて1時間くらいのサービスでも良さそうなのに、駅前の大型ショッピングモール内の駐車場と違って、狭くて駐車出来る台数も限られているので仕方がない。
レジの店員に、駐車していることを伝えたら、
「あー、それはサービスカウンターでお願いします。」
と言われ、いちいち面倒臭い。
私が買い物した品をエコバッグに詰め込んでいる最中、夫にカウンターで駐車サービスの券を貰ってくるようお願いし、レシートを渡した。
しばらく経って、夫が苛つきながら戻って来た。
「店員、ゴタゴタうるさいって。事前チケットが無いと交換出来ないとか言って。今回は特別だって偉そうに!」
どうやら、レシートだけでの対応はNGだったようだ。カリカリ怒る夫だが、あと2分程度で30分オーバーしてしまう。焦った私は、
「時間まずい!」
夫に急ぐよう促したのだけれど、腹が痛いから先に行ってくれと、トイレへ向かってしまった。
慌てて重い荷物を手に駐車場まで走った。
夫はいったい何の為についてきたのかと腹立だしく思いつつ、だが運転出来ない私も私だと思い直す。
コインパーキングの支払機は、運転をしない私には馴染みが無い。
だがその説明が機械横の看板に書かれていたのでそれを見ながら手順を踏み操作していく。
しかし、自分が停めた駐車場の番号、それが分からない。番号ボタンを押してからサービス券に印字されているバーコードを読み取るらしい。
もたもたしていると、後ろには既に2人並んでいて焦る。
番号を確認するにはこの列を離れなければならず、だが他に方法もなかったので確認しに行った。
⑯番ということが分かり、再び列に並び直す。だが先程の2人の操作がゆっくりで、早くして!と心の中で叫ぶが届かない。
あと1分を切ったーあと・・
ようやく自分の番になり、⑯のボタンを押した。そしてサービス券のバーコードを読み取ると、少し経ってから支払い200円という表示が。
「は!?間に合わなかったの?」
背後から夫の声。
「200円、損したのかよ。カウンター行った意味無いじゃん。」
いやいや、あんたがトイレに行かなければ間に合ったんだよと言いたい。
200円で、卵が買えた。
こういう些細なムダ金は、今この物価高で痛すぎる。
