実家から電話。
正月は、来るのかどうか聞かれた。
子が受験だし、私一人で行こうと思っていたけれど、電話をしているうちに嫌になってやめた。
「あの子の為に、今年はちょっと良いお節を用意してるのよ。」
年末になって、弟もようやく新しい仕事が決まり、今のところは順調らしい。
孫のことなんてどうでもよいのか、受験頑張っての一言もない。
だが最近になり、母も老いたのか弱気になりこんなことを言いだすように。
「私達がいなくなったら、たった2人の兄弟なんだから力を合わせてもらわないと。」
「あの子も口には出さないけど、あんたのことを色々心配してるのよ。」
どういう意図か、弟をかばいつつ私が弟に対しポジティブな感情を抱くようなことを言うようになったのだ。
私の心配?いやいや、まずは自分の心配をして欲しいし、母に内緒でお金を借りに来たりしていることをまずはやめて欲しい。この間は、車の買い替え費用が足りないからとラインがあったのだ。スルーしたけど。まだまだ乗れるのに、すぐに新しく替えたがる。しかも新車。勿論ローンだけれど。
「そうそう、あの子がまた車が欲しいって言うんだけどね。私達もそんなお金ないんだけど、病院の送迎とか買い物なんかでは頼ってるしね。それくらい贅沢してもいいのかなって。」
「え?でもそろそろ冷蔵庫や洗濯機も古いし買い替えが必要だって言ってなかった?もう10年経つし、突然壊れたら大変だよ?まさかお母さん達がお金出すつもり?」
「うん、まあね。頭金くらいは私達も使うんだから出すつもりよ。冷蔵庫はまだ大丈夫、来年はまだもつわよ。」
「車の方がまだ乗れるんじゃない?どっか不具合がある訳じゃないでしょう?」
「あんたは運転しないから分からないのよ。事故してからじゃ遅いでしょう?」
「まだ5年でしょう?それより冷蔵庫の方の寿命の方が先だって。」
「一緒に暮らしてもないあんたにこっちの生活の云々、分かりっこない!」
突然切れだす母に、失望。
なんでこうなるのか、常に弟ファースト。それで立ち行かなくなればこちらを頼る前提で。
甘やかされっぱなしの弟と甘やかしっぱなしの母は、共依存だ。

