応募30人・・

マッチ 仕事
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 面接はなんとか終わった。
小さな会社で、社長自らが面接対応。ラフなおじさんといった感じで電話の時に受けた印象とさほど変わらない感じが良かった。
志望動機など自己アピールの準備をして構えていたけれど杞憂に終わった。
現在の仕事を辞めるにいたった原因については聞かれたが、これについてはシフトが少ない為と答えた。それ以上は突っ込まれなかった。
いつから働けるか?週何日くらい働きたいか?扶養内の話になった際、自営の妻だということを伝えると先方は身を乗り出した。

「じゃあ、経理とか一通りのことはお分かりですよね?実は、今働いている人が今月で退職なので、引継ぎ期間があってないようなものになりそうなのですが・・」

 え?それは怖い。
序盤は順調だった面接なのだが、経理という言葉に躊躇する。経理は吉田さんの仕事で妻である私の仕事は雑務だ。それこそ事務所の掃除や備品管理、お中元やお歳暮の手配等。だが正直に伝えることなく面接を終えた。意味がないと思ったからだ。

「今の時点で30人の応募があって、今週は面接で埋まっています。なので、結果は来週に出ると思いますので申し訳ありませんがそれまでお待ちいただくことになります。」

「承知しました。」


 30人・・これが多いのか少ないのか、事務パートは人気だし、私よりも若くてPCスキルも長けている人達が応募しているだろうし。どうせ受かる訳ないだろう。
そう思うと、経理の仕事内容だとかその他諸々、聞く気も失せて愛想笑いで面接を終えた。
朝は緊張の中、それでも気概に満ちていたのに。
しゅるしゅると私の中で燃えていた炎は沈下してしまった。


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