ブルーマンデー症候群

月曜日 わたし
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 珍しく、週明けから気の重い予定がぎっしり入っていた。
パートで月曜が入っている頃もそうだったけれど、なんだかんだやっぱり働かない主婦のメリットは、ブルーマンデーとは縁遠い生活だということ。
それを身に持って実感した今週。

 月曜は、自営の手伝い。
吉田さんからの引継ぎーというよりも最低限のだが、心身ともに疲れ果てた。
好印象だったのは初日だけ。それから回数を重ねるうちに、彼女といると鬱々とした感情に支配される。
距離感ーそれがとても難しい。
あくまでも夫の従業員なのに、彼女と私の関係は上司と部下という感じなのも微妙なのだ。
もう、適当に引継ぎを終えてさっさと実家にでも帰って欲しいのが本音。
勿論、彼女が留守の間に不安がないとはいえないけれど。
私は雇われている訳ではないーそれに、夫が何とかしてくれるだろういとう甘えがあるのも否めない。

 そして今日は、面接だった。
久しぶりの面接にどっと疲れて動けないまま。
ご褒美に、面接会場で下見をした時に気になっていたパン屋のクロワッサンーその店は口コミでクロワッサンが有名らしいーを購入した。
お腹ペコペコだったので、アイスコーヒーとちびちび頂くはずがあっという間に胃袋の中へ。
もう一つ買ってくれば良かった。

 ブルーマンデーの原因はもう一つ。
明日も明後日も気の重い予定がある。
しかし、フルで働く人々はそれが毎日のことで当たり前なのだと思うと、私はなんて甘えたことを言っているのかと情けなくなる。
今週、(月)~(木)まで憂鬱で、だから日曜の夕方から夜に掛けてはズドンと身体に石が乗っかったかのように重かった。

 ブルーマンデーという言葉は、私のように働いていない主婦にとっては優越感だったりもするけれど、正直、毎日がブルーだとそうでもない。
ブルーマンデーにぴったりはまる人は、土日を特に有意義に楽しく生きている人だと思う。
日々に抑揚があるから。
毎日毎日同じことの繰り返しで、しかもそれに有難みを感じられる程に達観している訳でもなく、不平不満連ねてぐうだらしているニート的思考の人間にとっては、ブルーマンデーにすらちょっと憧れを抱いたりもする。
かつての私がそうだったように。

 今は、ちょっと違う。
私もようやくブルーマンデー症候群とやらにかかりつつある。
面接結果を待つ間、不安と同居する新しい生活への期待とそれに伴う息苦しさ。
社会に組み込まれる副作用として与えられる、縛りという名のストレス。
緊張があるからこそ得られる緩みの輝き。
私は、今度こそ手に入れたいのだ。




 

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