報告

かき氷
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 夫にパートを一つに絞ったことを伝えた。事後報告だけれど。
辞めた理由を聞くより早く、次の仕事は決まってるのかどうか尋ねられた。事務の方で異動にともないシフトが増えることについて、今度は社員になるのかどうか聞かれ、そういった話が薄々あるけれど今は様子見と嘘を付いた。というか、嘘を付かないとならない、そういう空気だった。

「花子だってバイトしてるんだし、家のことだって別にやることそんなないだろ。あなたが社員になれば俺だってそれなりに家事分担するつもりだし。」

 家事なんて殆どしない癖にーと舌打ちしたい気分だったけれど、そういえばと思い出す。コロナ禍の時、料理にはまった時期があったっけ。だが節約料理にもはまりもやしだらけの食卓を思い出しげんなりする。

「外で食べて帰ることだって出来るし。それに、花子が家にいる時は少しくらい家事を手伝わせたらいいいんだよ。遊ぶ暇があったら。」

 テストが終わり、開放的な我が子。夏合宿だバイトだデートだと大学生活満喫しまくっている娘に釘を刺したい気持ちがあるのだろう。可愛い反面、自分の手元に置いておきたい、それが父親心なのかもしれない。

「それより、あなたの方は仕事はどうなの?」

「え?別に順調だよ。」

 本当に?
本当に順調なの!?
何度だって聞きたい、なのに聞けない境界線。
夫婦なのに、夫がその言葉を拒絶し殻に閉じこもるだろう想像がつく。
あの秘密を知ってしまったからなおさら。
報告が終わり、安堵した。やはり、夫の反応が一番怖い。

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