子にとって、入試前の最後の週末。もうここまで来たら、体調管理と心の安定をはかるしかない。
子の好物にと、今月は予算オーバーで私の虎の子からテイクアウトもしている。今日のランチは、駅前のケバブがいいそうだ。デザートは勿論、コンビニスイーツ。
頭を使って疲れているのか、こってりしたものを食べたがる。顔中にニキビが増えているのは気になるけれど。
なんとか頑張って合格して欲しい。
「ママ、月曜って仕事だっけ?」
「うん、そうだけど。」
「お昼、どうしよう。」
「お弁当、作ってくよ。」
子は、私に休んで欲しいのだな。そう思った。しかし、それ以上子に声を掛けることが出来ない。
休んでと言われて休む訳にもいかないからだ。
たかがパート、されどパート。もう退職するのだからと割り切れればいいのだけれど、それが出来ない私は責任感が強い訳ではない、ただただ上司に「休みたい」と伝える勇気がない。気が小さいだけなのだ。