風邪っ引き

ティッシュ 生活
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 今日はパート。
だが、なんだか喉の違和感。部屋が乾燥していたからか、痛痒い。
こうなると、ご飯も美味しくないし詰まらない。
ふと、N恵の声がおかしかったこと、しきりに鼻を啜っていたことを思い出す。
子どもの学校でコロナが流行ってるんだと言っていたが、まさかー

熱をはかるが平熱。
喉がおかしい以外は特に何もないけれど、このまま悪化すると明日のダブルワークの面接に響く。
こういう時、悩むのが早めのパブロン的な市販薬を飲むかどうか。
ただでさえ仕事が出来ないのに、薬の副作用で眠気と腹痛が来たら最悪。
私は市販薬に弱い。異常な眠気と腹痛。これは、便秘によるものだ。
悩みに悩み、葛根湯を飲むことにした。

昼は、おにぎりとカップみそ汁でいい。一人ランチも慣れて来た。
昼時、デスクにいそいそと持参の弁当袋を置くと、花山さんもそれをちらっと確認したらいちいち誘って来なくなった。
涼しくなって来たし外の公園とかで食べたいけれど、外ランチ勢にばったり会うのが気まずいので職場の給湯室で食べる。前職のIT企業の時のような素敵テラスな食堂など無いので侘しいけれど仕方がない。
無料漫画を読む気すらせず、ただただだるい。そそくさ食べて、後は机に突っ伏して寝た。
しかし、職場だから熟睡出来ない。
誰かがレンジやお湯を使いに入って来るし、その度に身体がビクっと反応してしまうのだった。

 昼休憩後、鼻水が出て来て止まらなくなった。
顔周りもなんだか火照って熱い。
木佐貫さんから仕事を振られ、説明されている最中は頭がぼーっとして来た。

「すみません、ちょっと失礼します。」

デスクの引き出しからティッシュを取り出し、控えめに鼻をかむ。
それでもズルズルと粘り気のある音は隠せない。
本当は思い切りかみたいけれど、周りに人がいるので遠慮気味に鼻水を取ると、デスク下のゴミ箱に丸めて捨てた。

「体調、悪いんですか?」

 あぁ、ばれてしまった。
そこから米田さんに伝わり、早退の流れとなった。

「急ぎじゃないし、帰って下さい。今週、無理して来なくてもいいですよ。」

 普通、嬉しい言葉なのかもしれないけれど、要するに必要ないってこと。
だって、その後すぐに花山さんに私がやるはずだった仕事を振っていたから。

「ごめんね、これもやれる?でも今してる作業終わったらでいいし、明日中に仕上げてくれたらいいよ。」


「大丈夫でーす!一時間もあれば終わりまぁ~す!」


 こんなやり取りを隣で聞いて余計に具合が悪くなる。
私だったら見直し含めて午後いっぱい定時に完了するかどうか。花山さんは持ってる仕事と合わせても一時間で終わるということ。

「お先に失礼します。」

  ここで私は輝けない。
明日のダブルワークの面接。
なんとか体調が良くなりますように。



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