夫の仕事関係でのちょっとしたお歳暮代わりに、百貨店へ。
主要取引先分は、既にリストを渡されており、発送手続きも済ませた。
これは、パートと家事の合間にやったこと。
ここ最近、ぼーっとする時間が無い。
ちょっとしたお歳暮ーというのは、同ビルで働いている事業者で、いわばお隣さんや上下階の方達。
仕事上は無関係なのに、夫は体裁を気にするところがあるのだ。
お歳暮は日持ちするもの、且つ、職場で気軽につまめる感じのものがいいだろうと夫に言われたことを思い出し、スイーツ売り場へ足を向ける。
スイーツ売り場では、一際行列をなしていたメーカーのチョコレート売り場。
ここのチョコは、義父のホワイトデーにも買ったことがあったっけ。
とても美味しい、一粒100円はするもの。
ふらっと入り、店内を物色した。
今はクリスマスシーズンということもあり、店内はクリスマスギフト仕様にラッピングされたチョコレートが並んでいた。
10粒程度しか入っていないチョコレートでも、2000円弱するので私からしたら高級チョコレート。
「よろしければ、どうぞ。」
店員が、赤いキラキラで包まれたチョコレートを差し出す。
え?いいんですか?のポーズの後、お礼を言うと、グローブを嵌めた手で器用に包みを剥がしてこちらに向けた。
有難く頂戴し、口内に放り込むと、ゆるゆると幸福の味が全身に広がり、心までもが満たされる。
なんて美味しいのだろう。
もう、それだけで幸せついでに購入を決め、5000円程度の箱入り詰め合わせのものを6つ買った。
師走のデパ地下は、活気がある。
ここにいる客だけで、日本経済を十二分に回している、そんな気さえしてくる。
貧乏な国、日本。しかし、慣習は続くしそこはケチらない。それがこの国の文化なのかもしれない。