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 母へのクリスマスプレゼント探しへ。
都内の百貨店とくれば、新宿伊勢丹。
余程のことが無い限り、足を踏み入れることはないけれど、デパート好きの母。
特に、伊勢丹が好きだった。
私がまだ子どもの頃、よく連れて行かれた思い出の場所。
そこでネックレスや指輪を買った日はご機嫌で、ランチは上階の美味しいハンバーグやトンカツ、ピザやパスタなど食べたい放題で、デザートにパフェも選ばせてくれたっけ。
そんな思い出のある新宿伊勢丹。老舗でパート。
ちょっとしたクリスマスプレゼントに、百貨店で購入したものなら満足してくれると思い足を運んだ。

あまりにも久々で、その空気に圧倒される。
あれ?こんなだっけー

新宿には他にも百貨店はある。
遠い昔、私が買い物依存症だった頃は足繁く通った高島屋。
もう移転してしまったけれど、小田急百貨店。
若い子向けのルミネとマダム向けの京王百貨店等・・


でもやっぱり、格が高いのは伊勢丹だ。
本館正面入り口、各一流ブランドのジュエリーと、ラグジュアリーなフレグランスの香り。
ヘアスタイルやメイクをばっちり決めた、黒服の店員達。
客層も、いかにも金持ちばかりー
もう、それだけで怖気づく。
特設コーナー的な、色々なブランド小物が集結しているフロアなんてもうないのか?
グッチやヴィトン、ロエベの財布なんて買えない。
エルメスなんて、一生お迎えする日は来ないだろう。
ちょっと見るだけーなんて思っていたけれど、ぐるぐるフロアを回るだけ回って疲れてしまう。
ハイブランドでなくていい、ちょっと質の良い物。
ダコタとかロベルタ、ちょっと若い子向けだけれどランバンとか。
しかし、そういった革小物コーナーが見当たらないのだ。
「ハンドバッグ・財布」とフロアガイドを探しても、各ブランドの中にあるといった感じ。
なので、私のような人間には敷居が高く、素通りしてしまうのだった。
日本人客だけでなく、中国人客も多かった。
だいたい彼らは家族で来ており、全身ハイブランドで身を固め、しかも統一されたそれではなく、グッチの帽子にヴィトンのバッグ、アディダスのジャージの中になぜかアニメの推しキャラのイラストトレーナーを着ていたりするのだ。
ただ、店にとっては上客にほかならない。躊躇せず、まるでドラッグストアで買い物をするのと変わらないスピード即決さで、クレジットカードを差し出すのだ。


 そんな金払いの良い彼らを後目に私は、ぐるぐるうろうろ、未練たらしく上階までエスカレーターで上がり、下がりを繰り返し、くたくたになった。
結局、伊勢丹では何も買わず、高島屋やその他の百貨店も同じくこれといった物が見付からないという空振り。
さて、どうしよう。

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