母へのクリスマスプレゼント。
百貨店での購入は諦めた。
家近くのショッピングモールをふらふらしていると、私が求めていた三流ブランドの財布コーナーがレディース小物売り場の一角にあり、なんだこんな近くに欲しいものがあったことに驚く。
三流といえば聞こえは悪いけれど、要するに、ハイブランドではない手の届くそれ。
ただ、いいなと思ったのはノーブランドの長財布。イタリアンレザーのもの。
エナメル加工がしてあり、高級そう。シックな深いグレーのもの。
ファスナー部分と留め金はゴールドで、ゴージャス感もある。
ピンとこれだと思い、手に取った。
値札を見ると、8000円。ショッピングモールの買い物にしては高価だ。
ラッピングはクリスマス仕様のものにしてもらう。
ショッパーは百貨店のものではないけれど、深いネイビーの背景にシルバーの雪結晶のイラストが縁どられたもので素敵だった。
それはもう、中身が何か分かっている私が見てもワクワクさせられる。
クリスマスに届くよう、郵送しよう。
年が明ければ、お年玉も用意しなくてはならないし、出費はまああるけれど。
パートを辞められない理由をこうして作る。
誰かを喜ばせる為に、稼ぐのだ。
辛くても、続けるのだ。
クリスマスラッピング
家族
