果てしない家事労働

キッチン 生活
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 疲れた。
実母からの忠告も冷めやらない昨夜のこと。夫から義実家分の料理を作って欲しいと頼まれた。
仕事で義実家近くに行くついでに寄るからだという。
義母はリハビリしつつちょっとは料理も出来るようになったので、最近は私の方で差し入れはしていなかったのだけれど(こちらもバタバタしていたこともあり)、三女が引きこもり鬱になった為、家事の戦力にならず、更に先週から義両親が風邪を拗らせたことで、長女から何とかならないかと夫に電話があったらしい。

「家に何度も電話したらしいんだけど、誰も出ないからって俺に電話が来たんだよ。」

 義姉は、私がパートか買い物中に電話を掛けたのだろう。だが短気な彼女のことだから、数回掛けて繋がらなかった為、弟に直に掛けたということ。弟が仕事中だろうが取り込み中だろうが、義実家での女王様という立ち位置にいる長女は、自己中極まりない。
気になるのなら、自分が行けばいいのにーと思うけれど、長女と次女は交代で先週から何度も義実家に顔を出し、病院や薬屋にも付き添ったという。しかも長女は夫のクリニックの手伝いが繁忙期でそれどころではないというのだ。インフルの予防接種などもあり、診療がピークらしい。
さすがの夫も、2人の姉の圧からのらりくらりすることは出来ず、仕事にかこつけて義実家に寄るということで丸く収めたのだろう。明日と明後日は、パートと持病の通院があるということを事前に夫に伝えておいて良かった。そうでなければ、私が出向くことになっていたのだ。


「取り敢えず、3日分くらいの作り置き。それ明日までに作っておいて。」


 パートが休みで特に予定が無かったから良かったものの、そうでなかったらどうするのか。母と会う日にかぶっていなくてよかった。どちらを優先すべきか、自分の親か相手の親か、私の体は一つしかないのにと、不満は募っていただろう。

 家の家事をしながら、シチューや煮物、それに青菜系の胡麻和えやナムル、チャーシューやサラダチキン等、ネット検索をしながら冷蔵庫のある材料で作ったら、買い出ししたばかりの冷蔵庫はほぼからっぽになった。
それに、タッパー8つ分のおかずを作るのに5時間以上も掛かった。加えて、家の家事や勿論、夕食と翌日はパートなので弁当や夕飯の下拵え等していたら、ほぼ丸一日家事労働をしていたことになる。
私の要領が悪いのか、コンロが二口しかないことも原因なのか、伝説の家政婦に私はなれそうもない。
これだけ作っても果たしてすべて綺麗に食べてくれるのかは謎。高級志向の義実家だから、もしかしたら少し箸をつけて捨てられていたりして。そんなネガティブな想像を脇に避けつつ、気付けばすっかり日も暮れて、あっという間に子が帰宅する時間なので風呂を沸かし洗濯物を取り込み、アイロンを掛け、そうこうしているうちに休みは終わる。

 疲れた。
主婦なんてこんなもんだし、介護などしている人はもっと大変だろう。
でも、私のキャパでこれは精一杯で。これに仕事のシフトを増やしてあれもこれも受け入れたのなら、自分、壊れるなーとぼんやりした頭で思うのだ。
一方で、そろそろ大掃除に取り掛からないとなと、やっぱり家の仕事から逃れることなど出来ないのだけれど。


 

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