父の日いずこへ

ネクタイとシャツ
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 例年、母の日同様に訪れる父の日。
別の意味で気が重い。
夫のご機嫌取りを、なぜ娘ではなく私がしないとならないのかー

「父の日だよ、明日。」

「へーそうなんだ。」

 子は、女子の癖にそういうイベントに疎いところがある。
自分に都合の良い時だけ、親にすり寄るところがあるのだ。
別にどうでもいいーそう思いながらも、夫の機嫌は私に影響する。
少しでも穏やかに週末を過ごしたいのが本音。

「材料は買ってくるから、一緒にご飯作ってよ。」

「あー、はいはい。」

「あと、ハンカチでも靴下でもいいから、なんかプレゼントしてよ。」

「えー、ただでさえお金ないのに?無理無理、お金頂戴。」

「はぁ!?」


 困ったものだ。
もう勝手にしてくれーと思う。
以前は私がプレゼントも用意して、子から渡していた。
夫は子が自分の小遣いからのプレゼントだと信じているおめでたい男だ。
もう高校生。十分な小遣いだって渡している。
これは、父と娘の問題。
割り切ろうと思っても、もやもやしてしまう。


 私は勿論、夫の育った環境では季節のイベントは必須。
義実家は特に、女系家族だから盛大にお祝いをする。
今年は夫の都合が付かなかったこともあり、我が家は別途にプレゼントの送付だけに留めたが、他家族は集まり盛大にお祝いをしていた。
後に写真が夫のスマホに送られて来て見せて貰ったが、なんだか罪悪感。
夫都合であっても、彼女らに薄情な嫁都合だと変換されていそうだからだ。

 育った環境だとか、親の教えだとか。そんなものは関係ない。
子どもの性質ー
首に縄を付けてやらせても仕方がない。
それでも、ついつい小言めいてしまう。


「パパ、花子がしてくれることは何でも喜ぶんだから。ね?」

  自分がそうだったからといって子どもも同じ様に育つわけがない。
分かっていても、いつか子も母になる。
その時に、この小言を少しでも思い出し、自分の子育てに取り入れてくれたらそれでいいと思うのだ。







 

 

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