人生の幸福度

花壇 家族
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 今朝の夢。
実母が出て来た。
昨夜、そろそろ母の日の手配をしなくてはとネットで色々検索していたところ。
きっと、その影響だろう。
夢の中での母は、私がそうなって欲しいと願う母。

老後の幸せ

 夢の中での母は、集合住宅での自治会活動に勤しんでいた。
同じく役員の同世代の女性らと、楽しそうに花に水遣りをしており、私に気付くと、嬉しそうに手を振る。

「私の娘、今、こっちに来てるのよ。」

「いつも母がお世話になっております。」

 人の良さそうなご近所さん達。
彼女らに向かって挨拶をする。
母達はその活動に熱心で、私のことなど眼中にない感じ。
そしてそんな母を見て、心からほっとするのだった。

ー母には母の、充実した暮らしがある。

 母らが育てたカラフルな花畑が、目が覚めてからもずっと脳裏に焼き付いている。
夢の中での母の表情は、ぱっと明るく健やかで、ポジティブそのもの。
しかしそれは、私が娘として願う母の姿に他ならなかった。
 
 実際のところは、そういったしがらみにうんざりだと言い、引っ越し先の自治会にも未加入の実家。
震災など、何かあった時の為に私が入った方が良いと言っても、耳を貸さない。

「もうね、うんざりなのよ。そういう面倒ごとは。大丈夫、誰にも迷惑掛けないわよ。だって入ったら役員しないとならないじゃない。もうお父さんも私もそういうのは無理。あんたが代わりに役員引き受けてくれるならいいけど。」

 実家には弟も住んでいるのだから、弟にそういう役をやらせればいいと伝えても、

「世帯主はお父さんだから。それに、あの子がそんなのやれる訳ないじゃない。無理無理!」

 約束も守れない、時間にルーズ、子どもの頃からそんな性分の弟を駄目にして来たのはやはり母なのだと思い知る。

 そんな弟も仕事を転々としており、現在は働いているのかいないのか。
人付き合いもうまくなく、パチンコ生活でその場限りの話せる知人はいるというが、お互い名前も知らない仲。
 
 核家族という狭いコミュニティの中、不平不満を漏らしながら気詰まりのする生活を送る彼らに何かあった時ー、いくら実家を出た娘であっても家族として不安が募る。
しかし一番は、心の健康。
孤独は心身ともに不健康にするものだから。



ハーバード大での幸福調査

 ハーバード大学では、人生の幸福度について75年もの月日を掛けて調査してきた。
そしてその結果、年収でも学歴でも職業でもなく、人との繋がりーつまり、「良い人間関係」があるかどうかが幸福度を高める要素になるという。
またそれは、友人の数によらない。
たった一人でも心から信頼出来る人がいるかどうかなのだ。

 良い人間関係とは、ライフイベントがネガティブなものであっても、明るくハッピーな友人がいること。
また一方で、ネガティブな友人がいた場合、友人がいない場合よりも幸福度が下がる傾向も見られるらしい。
更に、ポジティブな関係性であったとしても、メリットデメリットを踏まえた関係であれば幸福度を下げてしまうこともある。
ステータスというのは一瞬の間不安を遠ざけるものに過ぎず、本質的問題を解決するものではないのだ。
損得勘定抜きの、一緒にいてポジティブになれる楽しい友人。
そんな関係性を誰か一人とでも築ければ、心健やかに長生き出来るーという統計結果なのだ。





一人でも幸せ

 ソロ活が流行っているし、一人でも幸せに暮らせる。
そんな風に母も楽しんでいれば、私もこんな夢なんて見たりしないのかも。
会えば、現状に不平不満。
そして、家族に縛られているー、自由になりたいと娘の私に訴える。
訴えられれば、私は何か求められているのか?と母の顔色を伺い続ける。

離婚して一人になる、そんな勇気なんて無かった癖にー。
「今」は、これまで自分が選択して来た結果なのに。
せめて、子どもの前では幸せそうにして欲しい。
愚痴など言わずに。

 私がこんなに母に苛々するのは、未来の自分を見ているからだ。
でも、一つだけ母とは違う。
我が子の前で、現状の不満を訴えたりしないことだ。そこだけは、これまでも、これからも。
親の不満をぶつけられた子どもは、少なからず原因の少しは自分にもあるのでは?と思ってしまうから。


 経済的、精神的自立。
自分を守る為、自由を得る為には、人生を他人に預けてはならない。それは例え家族であっても。
今日は、デスクワークをしたい自分の夢を叶える為に、Excelの勉強をしようと思う。







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