母の日卒業

花 家族
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 母の日が既に過ぎていたことに気付いたのは、今更ながら実母からお礼の電話が来たから。
リクエストを聞いたものの、ちゃんとした答えが返ってこないまま日が過ぎて、先日退職した仕事の初出勤が迫っていたこともあり、やっつけ的に花とギフト券1万円分を送ったのだ。
ギフト券だけだと味気ない、だから、花を添えた。それが功を成したのか、案外、母は喜んでくれた。


「素敵なお花ね。ありがとう。家の中が明るくなったわ。」


 義母の方には、夫と義実家訪問の時、少し早めの母の日ということでギフトを渡した。
こちらは夫が義姉経由でリクエストを聞いておいてくれたお陰で、ドンピシャなものを贈れたので良かった。

なんとか義務を終えてほっとしたのも束の間ー、バタバタと、入社と退社、それに子の行き渋りと精神的怒涛の日々を過ぎたところでの実母からの電話だったのだ。


「あんた、花子から何して貰ったの?」


 そう聞かれ、そう言えば何もして貰っていなかったことに気付いた。
ここ数年は、カレーを作ってくれたり、少しは母の日を意識した行動を取ってくれていた子だったけれど、今は自分のことに精一杯で、今年の母の日はスルーだった。
だが、今回は不思議にもやもやした気分に陥ることは無かった。
正直そんなことより、我が子が楽しく学校に通ってくれたらーもうそれだけで十分。
今朝は、起床はやや遅かったものの、なんとか登校した我が子。
渋りつつも、不登校には至っていない。何とか堪えてくれている。
頑張れとは言わないけれど、いつでも子にとって安心出来る受け皿でいたい。

 
 子が成長するにつれ、してあげられることは少なくなっていくけれど。
それがまだある幸せに浸れる、それが母の日。
母でいられることに感謝して、ありがとうを伝える日。





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