子の高校では、この夏休みに何校かオープンキャンパスに行きレポートを書いて提出という課題がある。
塾で勧められた子の現在の偏差値でこれから頑張れば見込みがありそうな大学を2校選んで予約をしていた夏休み前。
子と共に行くことになった。
大学の雰囲気を知る
オープンキャンパスの醍醐味はやはり、大学の雰囲気を知るに尽きる。
実際に通うとなれば4年間ー、そのイメージをしっかりと固めなければ受験のモチベーションも上がらない。
暑さもあり、正門で受付を通るとお茶や塩飴、それに資料や除菌シートが入ったエコバックが渡された。
活気のある学生ボランティアらがオープンキャンパスの手伝いをしている。
子と行った大学は、割と知名度も高い。偏差値も60前後で人気もある。
私達のような親子連れの他、友達同士や一人で来ている高校生もいた。
キャンパスツアーの予約もしたので、時間になって学生が、大学内を案内してくれた。
子も、高校とは違う広々とした教場や図書館、それに研究室や学食案内に興味を示したようで、2人になった時にぽつりと、
「やっぱ、大学ってすごいね。」
と呟いていた。
ボランティアの学生も活気があり、皆が生き生きとしていた。
学食ランチ
昼をまたいでのオープンキャンパスだったので、ツアーが終わり学食へ。
まるで、カフェテラスのような、光と風通しの良い食堂。
そして、日替わりメニューがすべてワンコインかそれ以下。サラダとスープもついてこの価格。
子は、ハンバーグ定食に。私はおろし竜田揚げ定食を。
ボリュームもあり、美味しくいただいた。
その他、ラーメンやうどんなどの麺類、それにサンドウィッチやハンバーガーなどの軽食など、そのメニューはバラエティに富んでいた。
「高校の学食とは違うね。」
ここでも子は、大学のスケールの大きさに驚いていたようだった。
食後に、アイスクリームまで食べていた。
模擬授業
午後は、模擬授業。
指定されていた教室へ。
200人以上は収容出来そうな階段教室。そこで授業を受けた。
子は、どの学科に進むのかまだ決めていないので、何となく興味があるという心理学の授業へ。
教授の授業は、私にとっても興味深かった。
短大とはまた違う、開放的な空間。
「今日は、私の模擬講義にお越しくださいましてありがとうございました。大学とはね、こんな感じで高校とは違います。私のような専門家が好きなことを喋って、一方的ではあるかと思いますがね。専門家がたくさんいて、皆さんがその中で興味を持った学問を選び学んでいくー、授業はほぼインプットです。どうしても受け身な部分がある。そしてアウトプットはゼミ活動でですね、行っていただきたい。授業でインプットした内容をゼミで議論し、発表していく。大学とはこの二本柱で学んでいく場です。」
授業の終わりに、教授が大学と高校の違いなどを説明してくれて、少しは子にもイメージが伝わったように思う。
その他、サークル活動なども盛んに行われている大学でもあるので、いくつかのサークルを見学することも出来た。
その中に子が好きそうなサークルもあり、高校では帰宅部だが、
「大学って、部活っていうか趣味の集まりみたいな感じなのかな。楽しそう。」
中学ではテニス部だった子にとって、部活は体育会系ー文化系であっても割と厳しく、そしてストイックなものだと思っており、なのでサークルの楽し気な緩さを新鮮に感じたようだった。
まだ、初めてのオープンキャンパスなのでこれから何校も回ることになるのだろうけれど、子にとっても私にとっても良い経験となった。
私は、疑似大学生になった気分もあり、これから青春時代を送る我が子が羨ましい。
「年間、50万円か・・」
帰宅し、なんとなく通信制大学に関するサイトを覗いてみたりしたのだった。