雨女

傘 わたし
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 外出しなくてはならない日に限って、いつも雨。
そんな風に思うのは、私だけではないのだろうけれど。
子どもの頃からいつもそう。
楽しみにしていた遠足や旅行もそうだし、ただでさえ気が滅入る通院だったり仕事、結婚式だって雨だった。
運動会や球技大会、運動音痴の私は雨になるようてるてる坊主を逆さにして吊るしたっけ。
そんな時に限って、私の願い虚しく、いつもの雨女はすっかり影を潜め晴女になる不思議。
私の性質が悪天候を引き寄せるのかもーなんて、いったい何様?

 天気は誰にだって平等だ。
時間が平等であるように、貧富や地位の差なんて無関係。
その日、雨を嫌う人がいる反面、恵の雨だと喜んでいる人だっているのだから。

新しい傘

 去年、長い間、愛用していた傘が壊れてしまった。
夫が通り雨の時にコンビニで買ったビニール傘を使っていたのだけれど、それも骨組みが弱く壊れ気味でだましだまし使っていた。
傘は必需品。
家計から買ってもいいだろうと、雑貨屋を回った。
色取り取りの傘の中、一際目立ったのはヴィヴィッドなピンク。
一目ぼれしてしまった。
気分を上げる為の差し色にいいかも。
服や靴などのファッションに取り入れるのは難しいけれど、傘ならいいかなと思い購入した。
新しい傘を手に入れてからは、なかなか雨が降らず使う機会が無かったけれど、今日は初おろし。
新しい物を使う時は、いつだって心が躍る。
気の重い予定だって、少しは軽くなるのだ。


傘が私を守ってくれる

 今日は、PTAの集まりがある。
渋々の参加だけれど、子が通う学校なのだし引き受けたからには責任を持たないと。
グレーの薄いニットに黒いパンツと地味な恰好の私だけれど、このピンクが目に入れば少しはポジティブな気分になれる。
数ある私のお守りアイテムとして、追加された傘。
大丈夫、気張らずに誠実に。
私は私。出来る範囲で頑張ろう。



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わたし
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