子の学校の時間割をついつい眺める。
今、何をしている時間なのかの確認。
それが授業中だとほっとする。休み時間だったり体育や音楽などの移動教室だとそわそわする。
友達は出来ただろうか?
メンタルは大丈夫だろうかと。
お弁当も残すし、朝晩のご飯も少なめにしているのに箸が進まない。
ため息と夜中には何度もトイレに起きているようで、私も眠りが浅い。
不思議なもので、母親というものは我が子が赤ん坊の時からそうなのだろうか。
目が覚めれば、泣き出す寸前だったりおむつが濡れていたりと、そういう勘は当たるのだ。
今朝、子がノーメイクで登校した。
いつもは念入りに、カラコンまではしないまでも、アイメイクもしっかりめにする子。
それが、ほぼすっぴんなのでメイクのし忘れかと思い、
「今日、どうしたの?メイクしてないけど。」
学校に行くのだ。
メイクをしていないことについて、まるでそれが忘れ物のように子に尋ねる親も親だけれど、毎朝、邪魔ながらも洗面台を陣取ってメイクに時間を掛けていた子だったので、それが無いのはなんだか不自然。
「うん、面倒だし。今日はいいや。」
そう言いながら、黒縁メガネを掛ける子。。
何があったのか?色々と良くない想像をして不安になる。
メイク命!だったのだ。ついこの間は、私に就活メイクのアドバイスまでくれた子。
学校へ行くモチベーションの一つだったのに。
胸がざわざわし、不安になる。
メイクをする気力が無いのか、それともメイクに関して誰かに何か言われたのか?
聞きたいーでも、聞けない。
「はい、お弁当。」
「ありがと。」
力ない返事と共に、子は出て行った。
大丈夫だろうか。
明らかに、暗い。それに昨日も寄り道なく直帰。
つるんでいた友達とカフェやカラオケはどうなったのか。
今のクラスに馴染めていないのは確か。
我が子の足取りが重いと、私も常に心の中に鉛があるようで息苦しい。
昨夜、GW明けに予定されている社会科見学のお知らせを子から受け取った。
保護者の同意が必要で、それにサインと押印をした。
「これ、グループで回るの?」
「多分ね。」
「もう、回る子決まった?」
「いや、まだ決めてないよ。これからじゃない?」
ポーカーフェイスを装う子だが、内心、不安でいっぱいなのだろう。
これ以上の質問は受け付けませんといった感じで、プリントを受け取るとそそくさ自室に籠ってしまった。
子は大丈夫、夫に似て社交的。すぐに友達が出来る。中学から変わったーそう思っていたのに。
母方の悪い素質がちらほら顔を出し始めた。
なんだか、辛い。