学級閉鎖

りんご
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 子の学校で、何クラスか学級閉鎖が起きていると聞いていた文化祭後。
とうとう、子のクラスでもそれが起きた。
しかしそれが起きる数日前から、喉の違和感を訴えていた子。
そして、微熱。
発熱の域に達したら、病院で検査を受けなくてはならない。


学級閉鎖は丸5日間。
都内では猛威を振るう感染症。
まだ9月だというのに、インフルが流行している。

パートが嫌過ぎて、インフルにでも罹らないかと願っていたこの頃だったので、子が喉の違和感を訴えた時、正直なところ「言い訳」が出来たとすら思う駄目母。
一番は、症状が軽いところで終わって、家でゴロゴロしていたいのが本音でもある。

りんごや梨などの果物にゼリーやプリン、喉越しの良いものを買いこむ。
今のところ、寝っ転がってスマホばかり見ている子。
何度も何度も熱を測るが、微熱。
子のことを心配していたら、私までなんだか喉が痛い。
イガイガするのだ。若干、寒気らしき症状も。
生理1週間前なのでPMSかもしれないけれど。

「ねえ、熱出たら、鼻の検査やるの?」

「そりゃ、そうでしょ。」

「嫌だなぁ。家でやればよくない?」

「それは駄目でしょ。自分でやってちゃんと結果が出る訳ないよ。痛いから奥まで突っ込めないでしょう?」

「えー、出来るよ。」

「ダメダメ。」

 そんな会話をしつつ、もし自分も発熱したらあの検査をやるのかと思うと憂鬱。
だが、パートへ行くことと天秤にかけたら、我慢出来る。
勿論、陽性だったらの話。陰性だったらただのやり損だ。
なんだか子どもの頃を思い出す。
大嫌いだったドッチボール大会の前日に、熱が出るように願ったあの頃。
あれから数十年ー、私はあの頃のまんま、精神年齢は小学生だ。




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