天気予報

改札 仕事
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 天気予報に気分が左右される。テレビを点ければどこも雪予報。
よりによって、月曜はパート。
雪だと自転車は使えない。折角夫が買ってくれた電動自転車。
交通費が支給されない以外はホワイトな職場。私の無能さでも解雇されたりはしない。
ただ、雪だと自宅を出る時間が早まるし、よって、拘束時間も長くなる。
交通機関の乱れもあれば、職場に遅刻連絡をしなくてはならない。
休みの連絡ならまだしも、遅刻は後々顔を合わせることになるから尚のこと憂鬱なのだ。


 仕事に行きたくないベスト3を挙げてみる。
堂々の一位は、「天候の悪い月曜日」だ。
二位は、「家族が休日の日」、
そして三位は、「雨が降るかどうか微妙な曇りの日」で、これは自転車にするか電車にするか迷った挙句、大抵選んだ方に後悔するという。
自転車にすれば帰りには雨。電車にすれば結局雨降らずで交通費の無駄という。

 HSP気質の私にとって、何を言われた訳でなくても日に日に職場に居づらくなっている。
先日は、登録作業もすぐに終わり、本当にやることが無くなってしまった。
残り2時間、どう過ごすか。何もせずデスクに座っていても回りが忙しそうにしているので辛い。
特に、隣に座る中山さんがチラチラこちらに視線を送って来るのが分かるからより一層辛い。
例えばこのオフィスにたった一人きりならさぼってネットサーフィンでも何でも出来るのに、なんて良くない想像をしてしまう。

仕事をやっているふりで一日を終えるのは、本当に辛いものだ。
小川さんにやることはないですか?と聞ける空気でもないくらい、彼女は派遣さんの隣でびっちりレクチャーをしているし。
だからといって中山さんにはもうこちらから話し掛けられない。彼からの仕事はどれもこれも能力が足りず中途半端に終わってしまうし、退職を申し出てから更に気まずい。あれからいったん休職をし復帰ー、彼から仕事を振られることが皆無になったのだから。


 「あー、月曜、学校面倒くさ。雪降ったら最悪。」

 
 遅く起きて来た子が、伸びをしながら呑気に呟く。
雪予報は、家でぬくぬく出来る日限定にして欲しい。


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