パート研修

高層ビル 仕事
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 しんどいし、疲れた。
研修は、営業事務だけかと思いきや、まさかの営業社員も一緒。なので、体育会系的な空気の中での座学。ずらっとある教材やその特性についての説明、それにアポ取りから成約につなぐまでの流れ。電話営業のマニュアルなど。
パートで営業事務としてこの研修に参加したのは、私の他にもう一人だけ。あとは社員が数人。社員は新卒だろうか、皆、若かった。

 講師は説明しながら、こんな常識は誰でも知っているだろうけどーと次々に人を当てる。皆、ハキハキ答える。次は私が当たるかもーと冷や汗をかきながら俯く。ビクビクしながら午前中を終え、昼休みに入り、私と同じパートの中年女性が声を掛けて来た。

「OO営業所の方ですよね?私、△△営業所で今月から勤務してます。」

 彼女と一緒にお昼を取ることになった。名前は、ハルミさん。下の名前かと思えば苗字。ハルミさんも私と同様、この社風についていけない感じだった。取り敢えず、近くにあるドトールでランチをすることにして、30分強、情報交換をした。

「正直、こんなしっかりした研修とかあるとは思ってなくて、厳しいですよね・・」

 ハルミさんも、私が内心思っていたことを口にする。

「まるで、社員扱いですよね。補助的な事務なのかなって私も思ってたんです。」

「ですよね?でも、面接の時に営業で入社するつもりはないかとか聞かれませんでした?」

「あー、聞かれました!むしろ営業で採用したい感じを受けました。」

「ちょっとそれはないですよね。だって求人には事務職ってなってましたからね。営業色がこんなに強いのは話が違うというか・・」

「ほんとに。テレアポとかさせられたらたまったもんじゃないですよね・・」

「でもまだ分かりませんよね。営業事務ですから。営業が何をするか知っておいたうえでの事務サポートってことでこの研修に呼ばれているのかもしれないし。」


 勇気を出し、ライン交換を求めたら快くOKしてくれた。あっという間に昼休みが終わり、後ろ髪を引かれる思いで彼女と別れ、研修室のそれぞれの席についた。もっと話していたかったけれど、午後は更に体育会系の研修が続いた。
前に出て、ロープレをやらされまくる。勿論、それは営業だけで私達や事務職で採用されたと思われる社員は見ているだけだったが。その独特な雰囲気にますます気が重くなった。
そして最後の一時間で、テストを受けさせられた。座学で学んだアウトプットだ。正直、頭に全然入らず、教材だって一気にその内容を覚えられないし、先日は送付するセットを作ったけれど、それだってメモを見ながらだったからあれを全部丸暗記なんて無理な話。なんとか空欄を作らないように努めたが、平均点取れるかどうかといったところだ。

 チャイムが鳴り、研修終了。
私の後方に座っていたハルミさんと一緒に帰ろうと振り返るが、既に席を立ち、出口に向かっている後ろ姿を見たら、わざわざ走って追いかける気力は湧かなかった。どうせ、他営業所だし、そもそもこの仕事を続けるのかも分からないし。そんなネガティブな感情が面倒臭さを引き連れて来て、もう一刻も早く帰宅して、冷蔵庫のチューハイを飲みたいと足早に家に帰った。

 チューハイを飲んで、気分が少しはスッキリするかと思ったけれどまったくしない。夕飯を作る気力まで奪われて、今週はもう行きたくないなとすら思う。シフトは自由に組んでOK!と言われているので、午前だけにするか今週はあと一日の出社で終わらせたい。















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