パンク寸前

水風船 仕事
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 今日は休み。
もう、このまま辞めたい。


 今朝、子が腹痛が酷いと言ってなかなかベッドから出られなかった。
社会科見学の日だからか、余程、行きたくないのだ。
珍しく、夫が子の部屋に入り起こしに行った。
よろよろと部屋から出て、なんとか食事をとり、着替えてメイクをして、ようやく出て行ったのだ。
出来ている輪の中に入るのは、辛い。
夫がいなければ、休ませていたかもしれない。

 家の中、ようやく一人になってぼーっとしている。
我が子のことが気になりつつも、自分のことでも滅入っている。
仕事が、きつい。
前職とはまた違うきつさ。
昨日は初の一人勤務だった。
分からないことを聞ける人がいない、従業員からは怒鳴られる。
電話応対ではおろおろし、顧客を苛々させてしまい社長夫人に嫌味を言われる。
社長からは、いきなり会社のHPを恰好良く作りかえて欲しいと頼まれる。
知識が無いから無理だと伝えると、前の職場でそういうのはやってなかったのかと聞かれる。
騙して面接を受けたわけではない。勝手にそう思われていただけなのに、罪悪感が湧く。

コピー機の調子がおかしい、ちょっと見てくれと言われるが何が原因のエラーか分からず固まってしまう。
トナー交換の仕方も分からない。説明書を見ても分からず、苛つきながら従業員が仕方なく代わりにやってくれた。
経理のことも、さっぱり。
小切手や手形の管理だとか、売掛金だとかその他税金関係等の手続き。
社長夫人は、

「ご主人のお仕事も手伝ってるのなら、それと同じ感じだし分かるでしょう?」

 滝崎さんから渡された、前任者のマニュアルや過去の仕分けなど引っ張り出してみてもさっぱり。
なので、ラインで何度も聞く。
彼女が、遠慮せずいつでもラインしてと言ってくれたから。
それでも休み中だし、結婚準備で忙しいだろうしと気が引ける。
どんどん積み重なるタスク、一日で処理出来る量ではない。というか、私には無理だ。

こんなことも出来ない、知らないのか?といった空気が周囲に漂う。
引継ぎ以前の問題。要するに、一般常識が無いということ。
中年のー、一応、前職でそれなりの場所で数か月でもやっていたことが評価されていたのだろうけれど、それが見事にガラガラと崩れ始める。
滝崎さんは休みなのに、彼女の携帯に何度も電話をしてしまった。
最後の方は、電波が届かない状態に。恐らく着拒かもしれない。
結局、デスクに散らかった書類も片付けられず、何もかも中途半端でぐちゃぐちゃのまま退社した。
残業は許されない会社だからだ。

 辞めるのなら、今かも。
数週間で辞める方が迷惑だ。
頭痛も酷い、頭の中がもうパンクしそう。






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