面接を受けるにあたり、今回は第一印象を良くすることに努めた。
実は、子にアドバイスされたから。
履歴書用の写真を撮りに行く時、
「ママさ、メイクをちょっと明るくした方がいいよ。なんか暗い印象あるし。」
血の繋がりは、遠慮ない。だが同時に有難くもある。
傍から見た自分が明るい印象とは思えないけれど、仕事の採用に関わるのであれば、少しでも好印象を持たれたい。
子にアドバイスされながらのメイクは、明るく見えるワザを使う。柄でもないけれど一重まぶたをぱっちりさせる為の「アイプチ」を使うべきと言われた。
清潔感があり採用されやすいメイクにするには、二重の方が有利らしい。
私のコンプレックスの一つに一重瞼があるのだが、もう半世紀近くこの顔と向き合えばそれなりの愛着もある。
だが、アイプチを使ったら、まるで印象が変わる。なんだか快活なイメージ。
子が高校でメイクに目覚め、それこそ整形では?と思うような変わりようになったのはこれを使ったことが始まりなのかも。
私は親だから、どうしたってすっぴんの我が子を愛おしく感じるのだけれど。
メイク動画を観ながら暇さえあれば研究している我が子は私に似ず、美意識が高い。
「眉がさ、昔っぽいんだよ。ほら、もう少し太くして・・」
鏡の中の自分は、ほんの少し垢抜けて見えた。
マスクをするしーと、こういうことをサボっていた。
身だしなみを整えることは、礼儀でもある。
華美にし過ぎることはないけれど、相手に好印象を持ってもらいたいという気持ち。
その気持ちも、自己アピールの一つなのだ。