ダブルワークなので、職場へのシフト提出が悩みどころの一つ。
月初に(仮)ということで提出済だけれど、来週以降は変更があるかもと伝えると渋い顔をされた。
「なるべく早くにお願いしますね。花山さんも不在だし。」
米田さんから念押しされた。
年末に向け、繁忙期に入る事務の仕事。正直、私しかパートがいなくなったせいで業務が滞っている。それは、小学生のお子さんがいる木佐貫さんにしわ寄せが来ている。
「今日、子どもが学校休んでるんで。ちょっと電話で様子確認して来ます。」
風邪を引いて熱を出した子を病院へ連れて行き、薬を貰って自宅で寝かせた後の出勤。昼前に職場に着いたら、昼休みも取らずにデスクでおにぎりを頬張りながら仕事。
途中で何度も席を立ち、子どもに電話を掛けている後ろ姿に、私がもっとコスパの良いパートだったらと罪悪感が湧いた。
そのうえ、PTAで学校に出向かなくてはならない用事が今月は3件もあり、そのどれもが担当教師の返事待ち。
基本、学校に交渉することなので、こちらが合わせなくてはならない。
メールを送っておしまいな訳ではなく、届いているかの確認の電話をしなくてはならない。
学校側はメールがわんさか来るのでその処理が追い付かず、私達が送ったメールはすぐに埋もれてしまうのだと言う。なので、メールをしてから更に電話という手順を踏むのだが、それでも不在だと何度も職員室に電話。授業中だったり掃除中だったり、打ち合わせ中だったりと繋がらない。
ならば、電話に出た人に伝言で良いのでは?と思うのだけれど、そこらへんの融通の利かなさにこちらは振り回されるのだ。
ようやく連絡が取れ、返信が来たかと思えば直近で、しかもそのすべてが仕事の日。
せめてダブルワークの日なら、人手もあるから休みやすいのに、よりによって事務パートの日。
時間帯も、夕方だとか朝いちなら遅刻や早退の形を取ることも出来るのに、中途半端な14時からの30分程度とか。
先生都合で動かなくてはならないPTAが正直邪魔だ。
いくら子どもの為とはいえ、この物価高で働かなくてはならないし、仕事優先になってしまうのは分かり切ったことだろう。
3回も仕事を休むとなれば、業務的にも金銭的にも厳しい。
邪魔だ、邪魔。PTAなんて本当に邪魔でしかない。