仕事での疎外感、そして単調な作業と放置プレイが原因での退職か?
私の前にいたパートさんは、契約半年で退職したのかそれともそれより前に辞めたのか?
転職先の職場では、うまくやっているのだろうか。
事務的な付箋、作業をし終えたら、完了の報告はチャットで。
空いた時間は、たまった書類のファイリングやラベリング。黙々と、作業。
一応、欠勤後の出勤時、朝いちで佐藤課長に一言挨拶はしておいた。
だが彼女の反応は、そういえば休んでいたんでしたっけ?的な感じで、結局、私がいようがいまいが関係なく彼らの仕事は回っており、いちパートさんの位置付けはそんなもの。
定例会議に社員が出払い、また丸さんと私だけが課に取り残された。
ちらっとそちらに視線を送ると、眉間にしわを寄せて何やら考え込んでいる。
彼は、会議に出席することもあればしない時もある。
ウィーンと、プリンターの起動音が鳴り、彼が何かの用紙を出していることを知る。
しかし、今度はエラー音。私の席のすぐ傍で鳴っていることもあり、知らんぷりするのも違う気がして、エラーメッセージを伝えた。
「ありがとうございます。設定、違ってたわ。」
そう呟き、正しく設定し終えると、席を立ちプリンターの前に立つ彼。
ふっと彼の気配がふわりとこちらに届き、体が緊張する。
「そういえば、体調、大丈夫ですか?」
私が少し驚いた表情をしたことで、彼が言い訳のように続ける。
「あ、いえ、昨日お休みされてたから。」
「あぁ、はい。ちょっと眩暈が酷くて起き上がれない程で。歩くこともままならなかったんで。」
「え?眩暈ですか?それは大変ですね。メニエールとか?」
「いや、原因不明で。でも今は大丈夫です。」
「今の時期、気温差も酷いし自律神経とかやられますよねー」
プリンターの用紙を手に、彼が私の目の前の席にどかっと腰を下ろした。
え?と驚く。そのまま何となくだが、会話を繋ぐ。主に、体調だとかここのところの気候の話で、当たり障りのない雑談だが、彼がこの課で浮いている私に気を遣ってくれているのだと感じた。
もしかしたら、休んだ理由も精神的なものだと思われたのかもしれない。
数分の会話だったけれど、リフレッシュになった。
そして、彼がこの課の皆から慕われている理由が分かる。人間としての包容力というか、優しさ。
男性だけれど下心のない思いやり。
そして、気付けば彼のことばかり考えてしまう私。
なんて浅はかなのだろう。彼は妻子持ちだ。
気持ち悪いな、私。
思う一方、ミリ単位で仕事へ行くモチベーションが上がっている現実に、年甲斐もなく恥ずかしく思う。
ときめきモチベーション
週3パート事務