鍋頼み

鍋料理 生活
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 何もかも投げ出して、どっかへ行きたくなる。
そんな時期がPMS。
やる気も起きず、鬱々としながらもやらなくてはならないこと。
最低限の家事。
掃除と洗濯、それに食事作り。

パートは週2になったから時間的に余裕があるとはいえ、ネットで求人を探す日々。
今日も一日中探していた。
今のパートを辞めたら、もう座り仕事は出来ないかも。
そんな不安がよぎる。
持病もあるので、長く続けられることを条件に今の仕事をやっと見付けた。
ただ、能力がないお陰で今では週2のシフトに減らされ、しかも午前中のみの勤務。
お小遣い程度の給料。
いや、給料の問題ではない。肩身が狭く、これだって給料泥棒をしている気分。
申し訳ない気持ちで働くことは、本当に辛い。
なのでもっと、私でも役に立っていると実感出来る職場に転職したい。
そんな職場があるかどうかも疑問だけれど、50になる前に決めたいところ。
そして確実に採用が決まったら退職の流れが賢明だ。


「え。また鍋?」


 子がうんざりした声を出す。
今週は、3回目の鍋だということに気付く。
夫が最近の食欲不振のお陰もあり、鍋くらいが丁度良いのか文句も無い。
それを良いことに、考えずに具材をぽんぽん放り込む鍋料理ばかりになってしまっていた。


「野菜も取れるしあったまるし。いいでしょう?」


 ただ、節約にはならないのが鍋。
案外お金が掛かるのだ。しかも、私は鍋の調味が何度やってもうまくいかないので、鍋の素を必ず使う。
適当に自分で作っていた時期もあるけれど、入れる野菜の分量が問題なのかどうやっても薄味になってしまうのだ。
なので、裏面に具材と適量が記載されている鍋の素は有難い。

「萎える~」


「じゃあ自分で作りなさいよ!」


「はいはい。すみませんでした。」


 私も実家暮らしの時は、鍋だとテンションがやや下がっていたことを思い出す。
だが、実母だって家事モチベーションだだ下がりの時期が定期的にあったのだ。
鍋は、やる気のない主婦の味方だ。



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