賃貸という名の負債

家の模型 生活
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 先日、我が家の総資産についてブログにあげた。
それに対して、何件かコメントをいただいた。

このままだと奨学金の負担を負わせることになりますよ。
ドン引きするくらい少ない貯蓄額ですね。
先を考えていますか?一家破滅ですよ。
子ども一人に対し、最低500万の貯金は必須ですよ。
等々・・・


 私も正直、夫から総資産を聞いて愕然とした。
ただ、開業していなかったのなら今頃それなりの貯金はあったのだろうと思う。
私の顔色を見てなのか、さすがの夫も、

「男には一生に一度くらいは自分を賭けてみたい時期がある。それが今だし、最後のチャンスだった。」

あのまま定年まで働くことは何とも耐えがたく、また精神的にも限界だったのだと言う。
要するに、出世レースから降りることで自分を守ったのだ。
プライドの高い夫は、次々と優秀な後輩に追い抜かれる先の未来に希望が持てなかったのかもしれない。


 にしても、現実は変わらない。
どう足掻いても、貯金は増える訳でもない。
ならば、増やすしかない。
あれから夫とまた少しだけ話した。今後のこと。
夫は事業に集中しつつも、余剰金は出来るだけ投資に回したいと言っており、なので私に回って来る生活費はこれまで夫がつけていたExcelの履歴を参考にそれを上回らないよう切り詰めて欲しいと言われた。
使途不明金ー、夫が好き勝手に使っていたカードの引き落としだとかについては夫いわく、自分の独身時代の貯金で投資をしていた儲けだと言い張っており、なんだか腑に落ちなかったけれどそれ以上追及しても何も出て来ないので諦めた。

「あなたも働くようになってから変わったな。」

 誉め言葉なのかどうなのか、夫が家計を私に預ける気持ちになったのは、今の辛いパートをこなしている私への信頼感もあるようで、だからますます辞めたいとは言い出せない。がんじがらめだ。


 早速、Excelで管理を始める。
一応、来月からだけれど、生活費を何となく割り振った。
割り振りの中で、一番その比重を占めているのは家賃だ。
古い3DKなのに15万もする。都内だから仕方がないにしても、この固定費が一番痛い。
駐車場代は勿論、別。
その他、光熱費や子の学費、通信費、など毎月引き落とされる分だけでも軽く20万は越す。
年単位での引き落としは、車関係や保険料だ。これは一気に年末に数十万円の引き落とし。
これまで私が知らなかった出費だ。
それに+しての子の塾代や矯正代、食費や雑費などを入れるとー頭が痛い。
夫はこの15年以上、給料のうち数万円は私にやり繰り費を渡し、残りの分でこの支払い、それに子の教育費や開業資金を貯めていたということだ。
1000万にも満たなかった現在の貯金。だが、その一番の原因は「家賃」ではないだろうか。
更新料や駐車場代を入れたら、ここに越して来た時からの年数で計算するとーいや、引っ越し前の家賃を入れたらとてつもない金額。
3000万近い金額を垂れ流していたことになる。郊外だったら、中古マンションくらい買えた金額ではないだろうか。

 今、物価上昇と共に、都内に家なんて持つことは出来ない。
義実家があるばかりにがんじがらめ。しかも、独身の三女がいるのに夫が長男というだけであの家に縛られている。

持ち家は負債と言うけれど、賃貸こそ、形にもならない負債だ。
 

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