砂糖と塩を間違えた

ぶり大根 生活
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 無性に和食を欲していたので、ぶり大根を作ることにした。
実は、パートを少しの期間休むことにした。
またあの腹痛が来るかもしれない怖さと、やはりもう精神的に限界なのと、色々あって何かがプツリと切れたのだ。
早退した日、まさかの人事から電話があった。
社会保険加入についてどうするかの件だったのだけれど、早退したこともあり、体調を聞かれたのだ。

「自信が無いんです。色々と私にとっては荷が重くて。入社後の自分が思っていた業務内容とのギャップもあって、頑張ろうとは思いますが体に出ます。睡眠もうまく取れないし食欲もないし。」

「そうですか。今週はちょっと休んで考えてみませんか。体調を戻すことが一番なので。」

 そのまま退職してしまいたいー、そう伝える前に打診された。
電話を切った後で、給与明細の件も伝えれば良かったと後悔した。
そんなことを思い出す余裕がまだあるのだから、もう少し頑張った方が良いのかもしれない。
腹痛は、仕事が休みだと起こらない。
そして、今週いっぱい休めると思ったら食欲も湧くし睡眠もたっぷり取れる。
そして、ここずっと適当だった料理。久しぶりに家でゆっくり出来るのだからーと手の込んだものを作ろうと思ったのだ。

ぶりと大根の下処理をしてから、調味料をどばどば目分量で量り鍋に入れ、沸騰させたら具材を入れて煮込む。
何が面倒かって下処理が面倒なのだけれど、仕事のことを考えずにこうしてゆっくり家事が出来る贅沢が身に沁みる。
30分程経ち、味見をした。

ーなんだこれ。

しょっぱい。酷くしょっぱい。
そして、塩と砂糖を入れ違えたことに気付く。
やってしまった。大根とぶり、合わせて700円程がパァだ。
慌てて、塩抜きの方法をネットで調べてからもう一度調味する。
しかし、どうやったって思い通りの味にはならなかった。

疲れている。
今日は、ほっこり和食が食べたい気分だったのに。
こうやって、休みであっても合わない仕事に邪魔をされるのだ。


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