パート代の理想的な振分け

時計とお金 生活
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 夫は今日も仕事。
吉田さんが実家へ行ってしまい、犬塚さんとてんやわんやの中でなんとか業務をこなしている。
私がタイミング悪くパートを決めたことで、当初は嫌な顔をしていた夫だけれど、夫が納得する会社に採用されたこともあり、これまでとは違った対応。
家事も正直言って行き届いていないのだが、目を瞑ってくれている。
明日から、また仕事。
とても憂鬱。議事録の件もあるし、周囲の会話が暗号のように聞こえる。
業種的なものなのか、とにかく専門用語が多い。
それを理解しろと求められている訳ではないが、まるで異国に来てしまったかのよう。
小川さんが、唯一の通訳者ーそんな感じで何とか留まっている。

扶養内のパート代

 昨夜、久しぶりに自宅で晩酌をしていた夫から告げられた言葉。


「あなた、パート代はいつから貰えるの?」

「月末締めだから、来月の給与からかな。」

「結構な日数出勤してるよな。10万行きそう?」


 とんでもない。
夫は私が毎朝バタバタ出勤する様子しか見ておらず、昼過ぎに帰宅することを知ってか知らずか。
まるでフルタイムのように仕事をしていると勘違いしていた。
今週は、土曜も出勤した。しかし、午前まで。トータル1週間でみたら、20時間行かない現実。
社会保険どころか、雇用保険だって未加入の現実。
しかし、なんだかその事実を今は言い出しにくい。

パート代の理想的な振り分け

 ネットでも雑誌でも、パート代は全額貯金!という主婦がいる現実。
もっといえば、夫から、生活費は勿論小遣いまで渡されているので、パート代の使い道が無いという羨ましい限りの主婦もいる。
なので、パート代は全額投資に充てており、しかもそれで資産を増やしているというスーパー主婦もいる。
まあそれは、極一部の恵まれた主婦であり、大半は子どもの教育資金や家のローンなどでパート代が消えている現実なのだろうけれど。

 私の理想は、月に7万稼げたとしてー
2万は貯金に充てたい。
もう2万は子どもの為の貯金。
まだ勉強出来ていないけれど、すっかり出遅れてしまったジュニアNISAの代わりに何か別の投資で積み立ててられたら。
そして、残り1万は小遣い、あと2万で自分の携帯や病院、保険代、それにちょっとしたやりくり費のオーバー分。

共働きで、生活費の半分出している主婦からしたら、なんとふざけた話かと思われるだろうけれど。
まだまだ自立出来ていない、パート主婦。
今後のことを考えると、自分名義の貯金を増やしたいのが本音。
夫といつどうなるか分からない、未来の約束なんてされていないー老後資金は自分で何とか頑張って貯めろと言われたのだ。

自分名義の貯金が、100万あったらー
実際のところ、虎の子は10万もない現実。
パートや内職で越えそうになっても使わなくてはならない費用が発生しーそれは重に実家案件諸々でなのだけれど、まったく貯まらない。
お金は寂しがり屋というけれど、本当にその通り。
集まるところに集まって、流れるところからは流れていく。


パート代をやり繰り費に

 夫から提案されたのは、これまで夫から受け取っていたやり繰り費を無しにして私のパート代から出すということ。
夫はその分、未来の為に投資したいと言う。
夫は一度、投資で失敗をしていたことがあったはず。なので、正直不安でしかない。
また、私からしたら「誰の未来?」という気持ちもあって、信用出来ない。
私達家族の為なのか、子どもの為なのか、それとも夫婦の老後?家や車の購入とか??
どれもこれも違う気がしてならない。
恐らく、事業費に充てるのだと思う。
これ以上、義実家に借金する訳にもいかないのだから。
だからといって、まるまるパート代をやり繰り費になんてしたら、私名義の貯金はいつまで経っても増えない。
それこそ、丸腰だ。
いよいよ、夫とお金についてーこれからについての話し合いを面と向かってする時が来た。
これまで怖くて先延ばしにしていた案件。
でも、夫婦なのにうやむやにして来たこと、これは私にも責任がある。

妻としての意見を持つということ

 夫にこれまで「意見」というものをきちんとしたことがない。
しても、馬鹿にされるか不機嫌になられるか、とにかく何も解決せずに重たい空気が家に充満するだけでそれがきつかったから。
でも、私は少しだけれど「なりたい自分」に向かって前進している。
既に逃げたい気持ちで一杯の職場だけれど、それでもそこに採用されたことでわずかながら「自信」のようなものが生まれて、自立にはまだまだ程遠いけれど、世間知らずと夫に馬鹿にされていた自分から脱皮する時が来たのだと思っている。
恐らく私が意見しても、彼なりの持論を100倍にして返してくるだろう。それでも、最初からそれで諦めるのは違うと思うのだ。

 私には、責任がある。
子を産んだ責任と、子に迷惑を掛けてはいけない責任。
それを全うする為に、強くならなくてはならない。


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