フォーマルのセールを大々的にしている店へ行き、喪服をリサーチすることにした。
これは、交際費?だよね。と、特別費扱いで生活費で出すことにした。
夫と話し合い、生活費のやり繰りは私が担当。
家族カードも作って貰った。なので、その口座からの引き出しは自由となっている現在。
勿論、抜き打ちで口座残高の確認はあるけれど、以前、夫がサラリーマンだった頃のようなレシートチェックは無くなった。夫は夫で、自営の方の管理がままならずそれどころではないのだ。
絶対買うぞの気持ちで、万札を財布に2枚入れて来た。
半額セールのものが目当て。広告の品だ。
喪服売り場は店の奥にあり、なんだか敷居が高い。客も数名しかおらず、男性がシャツやスーツを恵rんでいた。喪服売り場に直行すると、どこで見ていたのか、すぐに背後から声を掛けられた。
「何か、お探しでしょうか?」
「あ。はい、喪服を探していて。」
「スタンダードな形が、こちらですね。ジャケットにワンピースのもの。こちらは洗うことも出来ますよ。」
店員が勧めるそれの値札をさり気無くチェック。56000円!?高過ぎる。
喪服って、こんなに高いものなのか?
私が絶句していると、その顔に予算オーバーを見たのか、それより価格の低いものを勧められた。
「こちらは、シンプルですが使い勝手が良いですよ。ストレッチも効いているので、お手伝いなどする時は動きやすいかと思います。」
値札チェック。35000円・・高い。
視線を横にずらしていくと、「広告の品」の札が掛けられたチラシで見たあの喪服がある。
確か、19800円だったはず。ただ、勧められた二点の喪服に見劣りする。なんていうか、生地が薄いような、黒さにチープ感があるというか。
だが、誰も私のことなど見ていないし、それでも今持っている喪服と比べれば、古臭くない、肩パットが必要以上に入っている感じもない。
「あの、これ試着してもいいですか?」
「あ、はい。勿論です。」
サイズが、7、9、11、15、と色々ある。いったい自分がどのサイズなのか決めかねていると、店員が、二つのサイズを手に、
「お客様の感じですと、9か11で試着されてみるのがよろしいかと思いますよ。」
言われるがままに、2サイズを持ち、試着室へ。9号は、すっきりした感じに見える。だがちょっときつい感じも。これから更に中年太りをしたら着られなくなるかもしれない。この喪服の購入は、もう最初で最後だと思っている。11号は、ゆとりはあるがなんだかダボっと感がある。そして、店員に相談すると9号が良いと勧められたのでその通りにした。フォーマルなど、普段は着ない服についてはプロに意見を聞くのが良い。
「他に、見られますか?小物などはよろしいですか?」
「はい、大丈夫です。」
偽物のパールがあり、一瞬だけ迷い、だが値札が5000円で予算オーバーしてしまう。イヤリングもないし、ノーアクセは変かなと思うけれど、取り敢えずのところ今日はこれだけの購入でいい。
「ありがとうございました。」
丁寧に包まれた喪服を手に、外に出る。久しぶりに、自分の為に高価な買い物をしたが、それが喪服とは・・ちょっと虚しい気がするけれど、ずっと買わなくてはと思っていたものだ。夫と私、互いの親もいつどうなってもおかしくはない年齢なのだから。
喪服購入
家族