父の日、今年も夫は期待しているのだろう。当日は予定もなく家にいるそうだ。
対し、子に父の日の予定をなんとなく聞いてみた。
「あー、その日は友達と会うよ。」
「大学の?」
「うん。サークルの。」
最近、なんだかそわそわしている気がする。友達ってまさか男?それとも彼氏?
思い切って聞いてみた。
「パパには絶対に内緒で。」
「うん。」
「男子。」
「え?じゃあまさかこないだ泊まったって・・」
「まさか!それは女友達の家に決まってんじゃん。」
「付き合ってるの!?」
「うーん、まだ微妙。告白されてる訳じゃないし・・」
「好きなの?」
「うーん、まだ分からないけど。」
うやむやな受け答えに、こちらがもやもやしてしまう。
彼氏ではない、だが完全な友達でもなさそう。子は彼のことが好きなのだろうか。
妙な沈黙が続き、それ以上言葉が出て来ず、父の日の話題に切り替えた。
「パパ、期待してると思うよ。」
「だね。じゃあプレゼント買ってくる。夜には帰るよ。」
その彼と父の日のプレゼントを選ぶのだろうか。
高校時代も、ちょっと怪しい時期はあったけれど、彼氏が出来たと直接子の口から聞いたことはなくて。今回はどうだろう。2人で出掛けるのなら、立派なデートではないだろうか。
「付き合うことになったら、教えてね。」
「はーい。」
この出会いが運命なのか一時のものなのかは分からないけれど。
ここ最近の気分の落ち込み、鬱状態だった心にぽっと灯がともったかのよう。
これから、ときめいたりわくわくしたり切なかったり、そういう恋愛の醍醐味を味わうのだろう子がちょっと羨ましい。どうか素敵な恋愛をして欲しい。
友達以上恋人未満
娘