絶対に謝らない人。
米田さんのこと。
あれから仕事のことで頭が一杯で夜も眠れない程に朝を迎え、出勤。
職場について、私よりも少し遅れてやってきた花山さんに書類の件について尋ねた。
「あぁ?あれ?それならもうとっくに処理して課長に回してるはずだけど?」
要するに、花山さんが出勤の日、米田さんは研修で不在だった。だから先回りして処理を済ませて課長に回した。だがその翌日、今度は課長が出張で不在。書類も処理も宙ぶらりんになってしまったということ。一番は、課長が米田さんにメールでもいいから一言連絡をしていれば良かったのだ。
「あー、ごめんごめん!俺のとこで止まってるわ。」
あっけらかんと言う課長のことは誰も咎めない。
米田さんは、
「なんだ、良かった。」
それでおしまい。
え?言うことあるよね?
昨日、散々、私を犯人扱いしたよね?
むかついて、でもそれを表に出す訳にもいかず自分の中で消化するのに相当の時間を費やした。
彼女も少しはバツが悪いのか、私に仕事を振ることもなく、なので花山さんの仕事を手伝った。
昼に、彼女に愚痴ってしまった。
「あー、彼女、絶対に謝らないよね~。そういう人なんだよ。社会人としてどうかと思うけどね。」
スマホをいじりながら、なんてことのないように答える。期待してもムダだよと言わんばかりだけれど、実際、自分が私と同じ目に合えばきっと、さらっと流すことなんて出来ない癖に。
「まあ、ここにいる限り、彼女は女王様だから。」
やっぱり異動しよう。
心が腐る。
絶対に謝らない人
仕事