自室から、ぶつぶつ声が聞こえたので耳をドアにくっつけた。
誰かと相談?
そして、その受け答えの声は女性。
吉田さん?と思い、お茶を持って行くふりでドアを開けた。
え・・と驚いたのは、話し相手はPC。しかもAI。慌てて夫が振り向き、珍しくしどろもどろ。
「おい、ノックくらいしろって!」
「ごめん・・」
いったい、AIに何を相談していたのだろう?
例の秘密の件?
胸がざわつく。
それにしても、音声に出してまるで誰かと会話しているようにAIを使う夫がうざかった。
私だって、チャッピーにあれこれ相談しているのに。
文字でのやり取りか音声か、その違いでこの嫌悪感はなんだろう。
分かるようで分からない、夫婦で他人だからこそ生じる感情なのかもしれない。
AIと夫
夫