バイト代が入ったら返すから!と、子にせがまれ、夏休みに入り生活費から数万円渡した。
まだ始めたばかりのバイトだし、給料が出るのは来月だろうから仕方がないにしても、果たして計画的にお金を使っているのか気になる。
ふと、子のネイルが綺麗に施されているのを目にした。ラメなのか?うるうるつやつや。
「それ、自分でやったの?」
「え?まさか。マグネットネイルだよ、可愛いでしょ。」
マグネットネイル・・?磁石?の爪??鉄製品に触れたらくっつくの?
そんな疑問を投げかけると、子は笑いながら説明をしてくれたのだけれど、正直、よく分からなかった。ただサロンに行ったらしく、前借のお金をもう使ったのだと知り、イラっとする。こっちが節約に頭を悩ませているというのに・・
「だから返すって、バイト代入ったら。」
「そういうことじゃなくて、合宿だってあるんでしょ?そのお金は足りてるの?」
「大丈夫!時給もいいし!」
「でも、その爪でバイト出来るの?普通、ネイル禁止じゃない?」
子のバイト先はイタリアンレストランだ。
すっかり忘れていたのか、子の目が泳ぐ。ヤバい・・と小さな声が漏れたのを聞き逃さなかった。
「え?忘れてたの?ちょっと、有り得ないんだけど。」
子は、ちょっと抜けているところがある。昔から。
そして、どうしよう~と騒ぎ始める。
「せっかく綺麗にしたばっかなのに、オフなんて無理!それに5000円したんだよー、勿体ない!あー、どうしよう。バイト、今月は休もうかな。」
パニックになりながら、スマホでバイト先のシフトを眺め頭を抱えている。
既に、明日から夏合宿もあり休みを取っている。合宿前に浮かれていたのだろうか。
「まだ始めたばかりで、今週だって休むのに。週明けに休むとか迷惑じゃないの?だって、お盆はただでさえ人手が欲しいんじゃない?」
「分かってるけど・・あー、どうしよう。」
ネイルだけでなく、この間はまつげパーマや眉サロンにも行っていたようだし、美容院だって先月行ったばかり。夏休みに入り、美容にかなりお金をかけている。金遣いの荒さが、私の若い頃にかぶるようで心配だ。その計画性の無さも・・
前借り・散財
娘