独り言

　「ママ、最近変だよ。」


子に指摘され、驚く。
いったい何が変なのか聞くと、独り言が多いというのだ。
まるで自分では気付かなかったし、むしろ夫の雄叫びが気になっていたくらいなのに。
まさに、人の振り見て我が振り直せーではないか。


「え？どんな独り言？」


「ぶつぶつ言ってて、よく分からないけど。さっきははっきり聞こえたよ。」


「なんて言ってた！？」


「だから私が悪いんじゃなくてあなたがおかしいとかって。パパが家にいるのかと思った。後は、ずーっと誰かと喋ってる感じでぶつぶつ言ってた。」


　夫は仕事で不在。子が言うには、そんな独り言を皿洗いをしながら言っていたというのだ。
怖い。自分ではまったく記憶が無いからだ。


極度のストレスで独り言が多くなるという話を聞いたことがある。
確かに、ここずっとストレスは私の身体も心も蝕んでいる。
睡眠障害から始まり、食欲不振。そして、じんましんや歯痛等。
視界も時々おかしいときがある。
そんな矢先に、夫が犬塚さんと揉めており、更に心配事によりストレスが増えた。
これ以上のストレスに私自身が耐えられるかどうかー
ついに、コップの水の表面張力も限界ーか。

今週は、だがパートもゆるく２日しかないので少しは余裕があるのだけれど。
子に指摘されなければ、分からなかったこと。
そして、まさか外でもそんな風に独り言をつぶやいていたなら。
それも、ずっと昔からそうだったのなら。
そりゃ、ママ友なんて出来なくて当然だと思う。