木佐貫さんが9月から復職することになった。
当初、2か月の休職予定だったのだけれど、子どもの夏休み後にと延長された。
その間、私に異動話があったり、黒川さんが社員途用試験を受けたりなど色々と環境の変化はあった訳だけれど。
彼女がここに戻るイコール、いよいよ私の居場所が無くなるという訳だ。表向きにはB課の人手が足りない為ということになってはいるが、A課からB課への異動の打診は、そういうことだ。
そして、B課への異動を引き受けることにした。
ダブルワークをしていたパートを退職し、他に良い求人がないか探してみるもののなかなか見付からず、木佐貫さんが戻り、そのままA課にいたとして、また週1~のシフトに戻ってしまうこと。
この数か月、彼女不在の間限定の週3程度のシフトだったから最低限の稼ぎは得られた。それでも盆休みなど、カレンダーに休みが発生すれば、パートだから給料は発生しない。
B課に異動すれば、週3日のシフトは確保ーそのうえ、9時から17時。
パート代も、10万円弱入る。残業すれば更に稼げるし、またシフトも繁忙期は週4日になることも。
この話を断れば、また週1の午前勤務に戻り、3万円程度の稼ぎになることは死活問題。
それに、米田さんの性格にもう我慢ならず、勿論、B課の佐藤課長は同世代で怖そうな女性だけれど、まだ年下でない分、何を言われても我慢出来るかもーと思えたのだ。
何にせよ、9月から新しい生活が始まる。
不安は大きいけれど、がらっと転職して新しい仕事に就くよりはマシーそうポジティブに捉える。
現状維持で抱える情緒よりも、動いている方が今は精神的に楽なのだ。
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