メンタル低下

花 仕事
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 昨日は休日出勤という扱いになったようだ。
ただ、私がいる意味があるのか、ないのか。
要請されたから出たけれど、いつもの居心地の悪さは相変わらずで、周囲が忙しく走り回っている中、手持無沙汰な時間が心苦しく給料泥棒をしているような罪悪感。
派遣さんも出社していたけれど、仕事をガンガン任されているのか、PCでひたすらキーボードを叩いており、次々と業務をこなしている様が遠目からも分かってしまう。

「何か、やることありませんか?」

 意を決し、小川さんに尋ねた。
やって欲しいことはあるのだろう、彼女自身も手一杯、そしてその振り分けをする時間も惜しい程。
彼女の隣に座る派遣さんが、


「出来ました!」

 
 私達の間に割り込む。
いや、私達ーと思っているのは私の方で、むしろ私の方が彼女達の間に割り込んでいるのかもしれない。


「じゃあ、次のデータチェックお願いします!」


 データチェックくらいなら私だってーと思い、派遣さんのPC画面をちらっと見るが、単純な間違い探しではない、Accessを使い、膨大なデータとデータを突き合わせて整合性を取っているようだ。
私はそのAccessが使えないし、Excelだって簡単な操作しか出来ない。
やって欲しい作業、今、必要な作業が出来ない人材なのだ。
結局、小川さんから振られた作業はPCを使うものではなく、本当の意味での雑用だった。
PDFに変換してファイルの名前を変えるだとか、そういった作業。これだって、入社当初はよく分からずに小川さんに聞きながらやった作業だ。派遣さんは、これも当たり前のように説明なんて受けずにすんなりこなせたのだろうと思う。
誰にでも出来る雑用は、それでも量が多ければ遣り甲斐があるけれど、すぐに終わってしまうと途端に自分の無能さに居たたまれなくなる。
この日はデータ入力の仕事もなく、時計の針が進むのをじっと待った。
あまりにもやることが無く、周囲がバタバタ昼休憩も取らずに働いている中、午前中で退社。
派遣さんはそのまま残業なのか、それとも元々丸一日出勤なのか、タイムカードを切る様子は無かった。


 一年は続ける。
そうすれば、履歴書的にも有効ーそう思っているけれど、メンタルが夏まで持つか・・










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