メンタル低下による不眠で、睡眠導入剤なるものをドラッグストアで購入し、試しているのだけれど。効き過ぎて、睡眠過多。ぐっすり眠れることに越したことは無いけれど、朝の目覚めが悪過ぎる。アラーム5回目でようやく起きれるかどうかといったところだ。
今日は、事務パートの日。だがフル出勤。午前勤務の気楽さを今更ながら思う。あの時は、稼げないはコスパの悪い働き方だと悶々としていたところもあったけれど、いざフルで働くのはこんなにも心身ともに疲れるものだと思い知らされた。これを花山さんや黒川さんは何てことのない顔でこなしていたのだ。いや、でも今は私はダブルワークでもう一方の仕事にメンタルをやられながら続けているのだから、3人の中では一番過酷な立場にいるのかもしれない。花山さんはお小遣い稼ぎのようなものだし、子どもは既に自立している。自分の身の回りの日々の生活を潤す為の資金を得る為に稼いでいるようだし。黒川さんはちょっと微妙な立ち位置だけど、きっと近いうちに正社員登用されるだろう。
ぼんやりした頭で、でもスイッチを切り替える為、モーニングノートを開く。
つらつらと頭に浮かんだ言葉を綴る。
ーやせた、運動もしてないし何もしてないのに。きっと食べてないから。気付けば仕事中、水分もあまりとってない。食欲がないのに家族のために料理をするのは憂鬱だ。そろそろ墓参りランチのスケジュールをN恵に伝えないとならないけど、正直、めんどくさい。母と会うのも疲れるし、またN恵と比較されて疲弊する未来が見える。いい加減にして欲しい。昨夜、弟から着信があった。どうせロクな用事ではないのだろうから折り返ししていない。また金のことだろうか、うんざりする。いつまでふらふらしてるのか、親がいなくなったらどうするのか?花子はあれから友達以上の男友達とどうなったのだろう。この週末は家にいたし、出掛けるにしてもふらっと美容院へ行くくらいだったから大丈夫だろうけれど、またお泊り申請があったらどうしよう。もう成人なんだから良しとするか夫に相談するか、でも言わないでって言われてるし・・
今日の米山さんの機嫌はどうだろう、あの人こそ休職して欲しかった、いや退職すればいいのに!今の部長もキューピーもロクな人間がいない。あの田中ってバイトも何様!?それにあの婆パートも!
心を落ち着ける為のモーニングノートだったのに、いつの間に苛々が止まらず体中が熱くなる。更年期だろうか?自分、メンタル病んで鬱っぽいかもしれないと不安で一杯だけれど、そもそも鬱の人間は怒りのエネルギーすら湧かないのではないのだろうか?何もやる気が起きず一日中布団の中にくるまっているイメージ。
「かぁー-!!」
咄嗟に声が出た。叫びたい衝動に駆られ、声を出した。カラスかよ・・と自分で突っ込みを入れる。
「え・・ママ、どうした?」
背後にいつの間に起きて来た子がいてビクっとする。反射的に開いていたノートを閉じ、慌てつつもぎこちない笑顔を作る。
「いや、ちょっと喉に痰が絡まって。あ、朝ごはんもう食べる?」
「いや、今日は珈琲だけでいいや。」
「ダイエット?肌荒れするよ、せめてサラダは食べて行きなさい。」
心に余裕がなくても、我が子にはついつい干渉してしまうのは、母親としての習性からだろうか。自分は食べなくても、めんどくさいと思っても、やっぱり料理はしてしまう。究極、もしも私が鬱になったらー、この子はどうなるんだろう。もう大学生だし影響はないだろうと思う一方で、いや、やっぱり影響はあるなと思う。だから、ギリギリのところで踏ん張れるブレーキとして、子の存在は偉大だ。
母親の本能
家族