サプライズ

ケーキ 家族
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 目出たくもないが、誕生日はいくつになっても特別な日に変わらない。
自分を労わる日、頑張って来たね、お疲れさん。またひとつ年を重ねられたこと。それは奇跡だ。
人生の折り返しーそんな年齢。
だからこそ、ここまで辿り着けた自分を褒めてもいいんじゃないかと思う。

 「はい、おめでと。」

 子が、コンビニケーキを買って来てくれた。
それがすごく嬉しかった。
まだバイト代は出てないだろうに、まず覚えてくれていたことが嬉しい。
そしてまったく期待などしていなかった夫が、自分が飲みたいからなのかもしれないけれど、スパークリングワインを買って来た。
でも、私は自分の誕生日の日くらい手抜きをしたいから、夕飯はカレー。
カレーにスパークリングワインは合わないけれど、きっと普段なら文句を言うだろう夫が何も言わなかったこともプレゼントのうちの一つなのかもしれない。

コンビニケーキは、金欠だからと私の分だけで。なので何もない2人の前で食べるのは気が引けたけれど。

「私はダイエット中だから買わなかった。ママ、食べなよ。」

 子が、ハッピーバースデーの歌を口ずさむ。
夫はスパークリングワインと共に買ったつまみを並べ、私にもグラスを注いでくれた。
なんだろう、ささやかだけれど今までで一番嬉しい誕生日だったかもしれない。

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