更年期と仕事の両立

道 わたし
わたし
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 朝からめまいとふらつき。
パートに遅刻するわけにはいかず、這ってでもーと頑張ろうとするも、本当にぐるぐる世界が回る。

「ごめん、パンがあるから焼いて食べて!」

 子に大声で頼む。夫もなかなか私が寝室から出て来ないので様子を見に来た。

「どうした?」

「ごめん、目が回って立ち上がれない。悪いけど、食パンがあるからそれ焼いて。あとはバナナとか卵茹でたり。花子にしてもらって。」

「分かった。」

 憎まれ口を叩くこともなく、引き上げていく夫。
数年前ー、専業主婦の時はこうはいかなかったし、私がパートでも少しは家計を支えるようになったことで、彼は徐々に変化を見せつつある。

 あと15分、それでも無理なら職場に休みの電話を入れよう。
スマホを片手にするが、寝がえりすら打てない。
仰向けからほんの少しだけ横向きになると、視界がぐらんぐらん揺れて、まるで脳味噌が頭の中で自分の意思とは関係なく暴れているようだ。
そして、15分。あー、もう無理だ。
職場に電話を入れると、宮本係長。こんな朝早くに出勤。いつもは不在のことが多いのに。
ちょっと苦手なのは、話口調がパワハラっぽいところ。
オラオラ系というか、すぐに結論を出そうとするところとか。
だが私は関わりは殆どなく、電話口に出た彼も、誰?といった感じだった。

「あぁ、パートさん。了解、課長に伝えておきます。」

 また、パートさん。この呼び方、本当に人権無視。
だが、もやっとする気持ちよりも、早く電話を切って休みたい方が大きく、もうどうでも良くなった。
そして、そのまま昼過ぎまでいつの間に寝ていた。
子は、授業が午後からだったので、昼ごはんはどうしたのか?
ふらふらとリビングへ行き見渡すと、何も用意はされていないけれど、洗濯は干してくれていたようだ。
それだけでも有難い。
めまいは治まっていたけれど、その後遺症なのか頭がガンガン痛む。
ヨーグルトで胃の粘膜を作り、頭痛薬を飲む。
更年期だろうか。
こんなことでは仕事にならない。
持病が少し落ち着いて、だが今度は更年期ーなんていうか、自分の体も待ったなし。
子育てだって、楽になったかと思えば今度は夫の仕事や同居問題、その後に続く介護。
 
 いったい、私と同世代の女性達は体力や時間や気持ちのやり繰りをどうしているのか?
バランス良くなんて理想論だけれど、やれている人だって現実にいるのだろう。
更年期と仕事の両立の道は、まだまだ遠い。というか、両立したい項目が多過ぎる。

 

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