共同経営解消

ガラス
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 夫が口にした「廃業」という言葉の重みで、ここ数日殆ど眠れていない。
深夜、暗闇の中でぼーっとしていたり、ぶつぶつ独り言を呟いていたり、これまでもあったが犬塚さんと電話で言い争いをしていたり、廃業というワードのヒントはあちこちに散らばっていた。
自転車操業、赤字経営。そして、その時々の補填は、夫の方でやって来たことを聞かされた。なぜなら犬塚さんは資格保持者故、クライアントを担保しているという強い立場を盾に、補填は営業責任のある夫がやるべきだとの考えで。だから資格取得に夫は躍起になっていたのだ。

 週末、子の学費に手を付けようとした夫と口論になり、きっと結婚して初めてかもしれない。私がかなり強気に夫に詰め寄ったのは。いつもなら私を馬鹿にするか舌打ちしながら風呂場へ行くか、酒を煽るかの夫だが、余程、現状がまずいのだろう。ようやく自営の今について妻である私に伝える気になってくれたのだ。そうして深夜2時過ぎまで夫婦で話し合った。

「今度の試験、落ちてたらすっぱり辞める。」

「でも、それまで立て替えてたお金とかは?」

「おいおい、落ちる前提で話すなよ。」

「でもー」


 すべては結果次第。
辞めた後のこと、生活防衛費や夫の無職期間がどれくらい続くのか等、現状維持でも赤字だけれどそれ以上のリスクがちらつき頭が痛い。

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