グループ分け

グループ
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 子が、GW明けにある社会科見学に行くのを渋りだした。
理由を聞くと、ただただ面倒臭いと言うだけ。
恐らく、グループ分けがうまくいかなかったのかなと思う。
子のことは気掛かりながらも、自分のパート探しでバタバタしており、気付けばGWに入っていた。
直球で、子に尋ねる。


「グループ、どうなったの?」


「別に。普通。」


 子が「普通」という時は大抵、普通以下の時。
要するに、最悪なのだ。
口にするのも嫌なくらいに。
友達が出来たのか、話せる子は?
昼休みはどうしているのか?
あれこれ質問攻めをしてしまいそうになるのをぐっと堪える。
恐らく、親に一番聞かれたくないことだろうから。


「何人のグループ?」


「・・5人だけど?」


 奇数ー、それだけで軽く失望。


「話せる子、いるの?」


「・・・普通に。」


「どんな子達なの?」


「女バスの子達。」


 もうそれで、ピンと来た。
要するに、既に出来上がっているグループにぽんっと放り込まれたのだ。
子はもうそれ以上の質問は受け付けたくはないというように、耳にイヤフォンを突っ込んだ。
社会科見学という名の遠足ー、私は欠席してもいいと思うのだけれど。
夫に相談した。


「遠足で仲良くなるかもしれないし。そのチャンス逃したらますますクラスで浮くぞ。修学旅行もキャンセルするわけ?」


 夫の言うことももっともだ。
出だしでしくじったかもしれないけれど、この遠足でもしかしたらうまく溶け込めるかも。
欠席したら、それこそアウェイだ。
女バスの子達があぶれている子を入れてくれたのか、それとも子が自分から頼んだのか、教師が見るに見かねて放り込んだのかー
どういう経由でそうなったのか分からないし、きっと子はそれを親に知られたくはないだろう。


「パパにも聞いたけど、社会科見学だし、一応授業でしょう?行きなさいって。」


 子は、返事の代わりに大きなため息をついた。


ー行きたくないよね。分かるよ。
でもね、社会に出たら、避けたくても避けられないことはたくさんあるんだよ。
頑張ろう!ママも、新しい環境で頑張るから。


 心の中でエールを送る。
何もかも、うまくいくことばかりじゃないけれど。
それでも人は生きて行く。乗り越える努力を怠っては駄目だ。


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