大クレーム

怒ったイラスト 生活
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 すっかり頭から抜けていたPTA仕事。
夏休み前に広報誌が出来上がり、しかし私は体育祭や文化祭の撮影をしたくらいでほぼほぼノータッチ。
学年が上に上がればそうはいかないのかもしれないけれど、今は3年生の保護者が中心となって動いてくれているようなので楽だ。
だが土曜の夜、突然動き出した1年保護者のグループライン。
学年代表からの、伝言。
今更なのだけれど、体育祭の写真に大クレームが入っていたことを周知し、その上で今後は撮影して欲しいとのことだった。

 体育祭の閉会式の写真は、1年生の保護者が担当だった。
そもそも各学年ごとに種目を分けての担当だったのだけれど、学年に分けられない開会式や閉会式、応援合戦やPTA種目等は別途に担当分けしていたのだ。
厳密にいえば、私が担当だった。
何故なら、体育祭の撮影に来た1年保護者はたった3名だけだったので、各担当を振り分けたらそうなったのだ。
クレーム内容は、会長のお子さんが最後の体育祭で応援団長を務めたというのに、写真が小さかったこと。しかも、写真がぶれており顔が分かり辛い。
大きく写っていたのは、勝った組の応援団長。こちらははっきり表情も写っている。
正直、そんな情報は前もって知らせてくれないとーと戸惑った。
まず、会長の子どもが誰なのか顔も名前も分からないし、応援団長だってことも知らなかった。
それに、普通は勝った方の団長にスポットライトを当てるのでは?
なんだかいわれのない言い掛かりを付けられているようで腹も立つ。


ーもう終わったことですし、会長も仕方がないと仰っていますがちょっと謝罪した方が良いかもしれませんね。


 当たり前のように、「謝罪」という言葉を出す代表に驚く。誰が?私が?いつ?誰に??
頭がパンク寸前、このラインに返信すべきなのは私なのか?
しかし、時間が経っても誰も何のリアクションも無い。皆が私の反応を待っている?
でも、私が撮影したことを知っているのは一部だ。
だって、そもそも手伝いすらしなかった保護者だってグループにいるのだ。

モヤモヤしつつもスルーした。
というか、鈍感で気付かないヤツ。気が利かないヤツ認定された方が楽だ。
これまでの私なら、必要以上に腰低く謝ってしまうところもあったけれど、道理が通らない。
まるで園児の親のように、我が子の写真チェックをして更にそれにクレームなんて付ける会長にドン引いた。


数日経って、代表からラインが入った。


ー今度の定例会議の時、謝罪に行きましょう。


 いったい誰に向けてなの?
私は名指しされていないし、でも誰もそれに対して返信しない。
感じが悪いだろうか?
でも、悪いと思っていないのに謝罪なんてしたくなかった。
パート前なのにこんな面倒なラインを送って来る代表にも苛々した。
だが、あとまだ2年と3年一緒にやっていかなくてはならない。ここで溝が出来たらいよいよ私の居場所は無くなるだろう。
いや、無くしてしまおうか。脱退してしまおうか。

次の定例会議まで日があるので、少し冷静になって考えてみよう。




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