引っ越し前のママ友から、超久しぶりにラインが来た。
息子君が北海道でも有名な難関高校に進学したものの、登校拒否で引きこもっている話を聞いてから、こちらからは連絡が出来ずにいた。
飛び付くように、メッセージを開く。
ー元気?ご無沙汰だね。会いたいなぁと思いつつ、受験や転勤話があったりでゴタゴタしてて連絡出来なかったよ。息子はこの春から都内の大学で一人暮らしをしてるよ。芝生ちゃんの家の近くかも。息子のところに何かと行く予定も増えるので、芝生ちゃんに会えたらいいな。
久しぶりに名前で呼んでくれる他人からの温かなメッセージに、胸が高鳴る。と、同時に、互いの子ども達の進学先を報告し合う前提でのラインなのかもと身構える。
彼女の息子は元々は頭脳明晰で、当初は北大を狙っていた。だが登校拒否になり、疎遠になっていた。しかし久々に向こうからの連絡ーもしかして受験に成功したのかも。うちの近くの大学ー、思い当たる難関大学はいくつもある。国立だろうか私立だろうか?
忘れ掛けていた学歴マウントが蘇る。
我が子の大学は、引っ越し前のママ友からしたら「行かせる意味のない大学」に位置付けられる。実はまだ互いの子ども達が小学生の頃、もし息子が日東駒専レベルの大学に行くなんて言い出したら反対する。遊ぶ為に大学に行かせる訳じゃない、高い学費を支払ってまで行く必要はないし、だったら目的意識を持って資格の取れる専門学校に行かせると。
彼女の言っていたことは一理ある。だが実際、我が子が彼女の言っていたレベルの大学に通っている今、すんなりと報告出来ない自分がいることも確かなのだ。
胸を張って、子が通う大学を報告したい気持ちと、だが相手に内心どう思われるかを気にしてしまう気持ち。私達の知らないところで勝手にランク付けされてしまうかもしれないリスク。引っ越し前のママ友本人は好きだし友達だと思っているのに、我が子をランク付けされることに我慢ならない。
だが、こんな想像をしてしまう私が一番、子どもをランク付けしてはいないかーと嫌になる。健康に楽しく充実した毎日を送っているのなら、それでいい。常日頃、そう思って来たはずなのに。他者の見えない感情に揺さぶられる弱さが私にはある。ブレない親でいたいのに。
ブレる親
わたし