進学報告

東大 わたし
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 引っ越し前のママ友に、子の進学について報告をすべきか迷いつつ、だが向こうは都内の大学と言っているのだしいずれ会った時に分かること。その時に気まずい思いをしないよう、もうこちらから報告してしまおうと思いきった。
聞かれてもいないのにーといったところだけれど、北大を目指していたくらいだからきっと都内の大学もそれなりのところなのだろう。うちの子よりレベルが高いことは前提で、だが隠すことは子の頑張りを否定することにもなる親心もあり、率直に伝えた。
 しばらく経ち、返信が来た。

ー花子ちゃん、大学合格おめでとう!バイトにサークルに楽しんでいるようでいいね^^

 素直に、お祝いの返信が嬉しかった。
それも束の間ー彼女からも息子君の進学についての報告があった。


ー息子は、東大の工学部建築学科に合格したよ。まさか受かるとは思ってなくて、私大も色々受けたんだけどね。実は、言ってなかったんだけど高校は中退したのね。で、通信制に編入したの。あとは塾のサポートもあってなんとか。

ーほんと、ここ数年に色々あって。芝生ちゃんに話したいこと山盛りよ(笑)息子のとこに行く日が決まったら連絡するね~


 衝撃過ぎて、スマホを落としそうになった。
あの子が東大!?登校拒否していたし、正直、受験すら出来るのかと心配をしていた。だがその心配なんてまったくの見当違いで、彼は独学で頑張っていたのだ。そしてその母である彼女も。そういえば、息子君がまだ2歳で子とよく公園で遊んでいた頃を思い出す。砂遊びが大好きで、2歳とは思えない山や川を作ってた。思えば支援センターでのブロック遊びだって、夢中になって三角や四角のブロックを上手に組み立てて家のようなものを作っていたっけ。彼女からの近況報告では、建築物に興味があるから建築士にでもなってくれたらねというようなことも聞いていた。でもそれは単なる興味で、まさかそれを夢とし、実現可能な進学をするなんて。しかも、東大。並大抵の努力で入れるところではない。

 別世界だ。
姪のあいちゃんも来年は芸大を受けるらしいし、なぜか周りはエリートばっかり。しかも、一流の。
子どもは親の成果物でも成績表でもないけれど、それでも胸の奥がチリチリするのはなんだろう。勿論、息子君の幼い頃を思い出せば、素直にすごいね!って思うし言えるけれど、それでもなんだか差をつけられたようなー、子の未来と彼の未来の交わらなさを思うと、何とも言えない気分になるのだ。

ー本当におめでとう!私も嬉しい!親子で頑張ったね、お疲れ様!花子も喜んでるよー

 実際、我が子には伝えなかったけれど、引っ越し前のママはその言葉を素直に受け取った。


ーありがとう!花子ちゃんも大学生活満喫してね~


 彼女の息子=大学生活は勉学の場
 私の娘=大学生活は遊びの場

 そう言われた訳でもないのに、そう聞こえてしまう。
確かに、サークルやなんだで毎晩遅く、休みの日も遊びに出て、彼氏?のような男友達とも遊びまくってる。なんだかなと思う。

ーうちの子なんて、遊んでばっかで困るよ。息子君が羨ましい~

ー女の子なんだし、それでいいのよ。楽しく可愛く過ごしてくれたらさ!


 女の子・・か。
我が子が彼女の中で、「そういう女の子」の枠の中に嵌められたのだと思うと、やっぱりモヤモヤしてしまう。私は器の小さい人間だ。





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