独身の義妹

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義実家家族
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 三女が倒れて救急車で運ばれた。
最初電話があった時、それは義父か義母だと思ったから衝撃で、しかもちょっとメンタルの面から来る不調が原因で倒れたとのことで、場は騒然としたようだ。
電話があったのが、夜の20時。丁度、夫は帰宅途中だったので車の運転をしておりスマホに出ることが出来なかったため、我が家の家電に長女から掛かって来たのだった。

「カズは?いる?」

「まだ、帰って来てないです・・」

「帰って来たら伝えて!」

 慌ただしく、三女が入院した病院名を聞かされ、具体的になぜ倒れたのかは聞かされなかったがとにかく折り返してくれと、電話は切れた。
その後、夫が30分後くらいに帰宅。すぐに伝えると、折り返し長女に電話を掛け、一瞬焦ったような様子を見せたが、次第に冷静になり、

「分かった、明日行くわ。」

 そこで電話が切れた。
長女の動転ぶりと、義両親の声は聞いてないがそれどころではないくらいにパニックになっている空気。

「あの人、弱いからな。」

 私はまったく知らなかったが、三女は学生時代からパニック障害に悩まされていたらしい。あんなに気が強く、私からしたら無敵に見える程の彼女だが、心は兄弟の中でも一番弱く、だからいまだに独身でも家を出ずに親元で暮らしているのだと。
確かに、ここ数年はメンタルを壊して休職していたりと不安定ではあったけれど、復職もしたことでもうすっかり元通りになったかと思っていたのだ。だからこそ、今回の出来事は一家を騒然とさせるだけの大きな材料となった。

「今はもう落ち着いてるし、明日も、俺は別に行かなくてもいいかな。取り敢えず、また明日の朝にでも姉ちゃんに電話するわ。」

 彼にとっての姉ちゃんは、長女だ。次女や三女も姉であるが名前で呼ぶ時もあるし、何かといえば頼りにしているのは長女。
自分の弟のことでも悩みは多くあるが、義妹のことまでも。
それでも夫は頼りになる姉が2人もいる。私とは立場が違う。それが羨ましい。
独身の兄弟の行く末は、どうしたって悩みの種だ。

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